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Jリーグ 5年前

大分トリニータ、5年間の歴代フォーメーション。悪夢のJ3転落からV字回復、スタイルを育んだ片野坂監督の手腕

text by 編集部 photo by Getty Images

J1で躍進したが…(2019年)

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大分トリニータ、2019シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:9位
YBCルヴァンカップ:グループステージ敗退
天皇杯:ベスト8

 就任4年目を迎えた片野坂監督の下、6年ぶりにJ1を戦う大分は16人の新加入選手とともにシーズンをスタートさせた。クラブの財政規模や所属選手の実績はJ1の中で大きく劣るものの、指揮官が目指すスタイルにフィットする可能性を持った選手を揃えていた。

 鹿島アントラーズとの開幕戦は、藤本の2得点で勝利。開幕ダッシュに成功した大分は7勝2敗3分で、12節を終えた時点で3位につけた。藤本はこの間に7ゴールをマークし、得点ランキングトップを争っている。後方から積極的にパスをつないでいくスタイルはJ1でも継続された。

 しかし、その後は厳しい戦いが待っていた。勝ち点3をなかなか得ることができず、順位は徐々に後退。4試合を残して残留を決めたものの、12節以降は5勝しかできなかった。それでも勝ち点47は昇格組としては上出来の数字で、9位でシーズンを終えている。

 期限付き移籍で浦和レッズから加入したオナイウ阿道はシャドーを務め、前半戦は藤本とともにゴールゲッターになっていた。しかし8月に入って藤本がヴィッセル神戸に電撃移籍。藤本が抜けた後はオナイウが1トップを務めることが多かったが、1得点と結果を残すことができなかった。

 後半戦はゴールが減少したオナイウだったが、シーズン通して見れば10得点をマークし、11月には日本代表に初めて選出された。アカデミー出身の岩田はコパ・アメリカ(南米選手権)でA代表デビューを飾り、U-22日本代表にも継続的に選出されている。J3降格という苦境を味わったが、見事なまでのV字回復を遂げた5年間だった。

▽GK
高木駿

▽DF
岩田智輝
鈴木義宜
三竿雄斗

▽MF
松本怜
前田凌佑
島川俊郎
田中達也

▽FW
小塚和季
三平和司
オナイウ阿道

【了】

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