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Jリーグ 5年前

大分トリニータ、5年間の歴代フォーメーション。悪夢のJ3転落からV字回復、スタイルを育んだ片野坂監督の手腕

text by 編集部 photo by Getty Images

6年ぶりのJ1昇格(2018年)

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大分トリニータ、2018シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J2リーグ:2位
天皇杯:2回戦敗退

 片野坂体制3年目のシーズンは、開幕こそ出遅れたが、その後は勝ち点を積み重ねていく。5節からは7戦無敗で、4月22日のツエーゲン金沢戦では後半アディショナルタイムのゴールで勝利して首位に浮上。しかし、7月に1分4敗と不調に陥り5位まで順位を落とし、熾烈な昇格争いへ突入した。

 8月には主将だった竹内彬が出場機会を求めて移籍するという出来事も起きた。それでも大分は、9月8日のロアッソ熊本戦から5連勝で自動昇格圏の2位に浮上。首位・松本山雅が勝ち点76、2位・大分が同75、町田が同75ながら得失点差で大分を下回って3位、横浜FCが同73という状況で最終節を迎えた。

 山形との最終節は、1点のリードを試合終盤まで保ったが、後半アディショナルタイムに同点に追いつかれて痛恨の引き分け。大分は勝ち点76でシーズンを終えた。同時刻キックオフで行われた他会場では、勝利した松本山雅の優勝が確定。横浜FCが勝利、町田が引き分けたため、大分を含めた3チームが勝ち点76で並んだが、得失点差で上回った大分が自動昇格を決めた。

 カマタマーレ讃岐から加入した馬場賢治はキャリアハイの12ゴール。前年に鹿児島ユナイテッドで24ゴールを挙げてJ3得点王を獲得した藤本憲明も12得点を挙げた。新加入の2人がチームのトップスコアラーで、後藤と三平和司も10ゴールで続いた。

 2ケタ得点に4人が名を連ねる攻撃陣は、リーグトップの76得点をマーク。中盤以降はボール保持率が60%を超える試合も多く、攻撃的なサッカーはこの1年で、大分のチームカラーとして定着した。

▽GK
高木駿

▽DF
岩田智輝
鈴木義宜
福森直也

▽MF
松本怜
宮阪政樹
丸谷拓也
星雄次

▽FW
馬場賢治
後藤優介
藤本憲明

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