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Jリーグ 5年前

大分トリニータ、5年間の歴代フォーメーション。悪夢のJ3転落からV字回復、スタイルを育んだ片野坂監督の手腕

text by 編集部 photo by Getty Images

悲願は一歩及ばず(2017年)

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大分トリニータ、2017シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J2リーグ:9位
天皇杯:3回戦敗退

 1年でJ2に戻ってきた大分は、12人の新加入選手を迎えて新シーズンをスタートさせた。クラブの象徴的存在だった高松大樹と、前年にベストイレブンに選ばれたダニエルは現役を引退。15年にはキャプテンを務めたダニエルはこのとき肺がんを患っており、19年2月に36歳という若さでこの世を去っている。

 アウェイで行われた開幕戦でJ1から降格してきたアビスパ福岡と対戦。1-1で後半アディショナルタイムに入ると、CKのこぼれ球に鈴木義宜が右足を振り抜いてゴールネットを揺らした。DFリーダーがJ2復帰戦を勝利に導いた。

 湘南ベルマーレ戦では開始直後のゴールを守り切り、名古屋グランパス戦では後藤のハットトリックなどで4-1と快勝。序盤戦に昨年のJ1組すべてから勝利を奪い、一時は5位まで浮上した。しかし、13を数えた引き分けが勝ち点に響き、プレーオフ争いでは追う立場となった。

 終盤戦で4戦無敗をマークした大分は4試合を残して、昇格プレーオフ圏内の6位と勝ち点1差の8位につけた。しかし、10位のジェフユナイテッド千葉に敗れて10位に転落。第41節の5位・徳島戦は終盤まで0-0で推移したが、89分に失点して敗れた。これで昇格プレーオフ進出の可能性が途絶えた大分は、J2昇格1年目を9位という結果で終えた。

 ホームゲームでは21試合で6勝しか挙げられなかった。さらに、前述の降格組からは4勝2分と強さを発揮した一方で、2位のV・ファーレン長崎、5位の東京ヴェルディ、6位・千葉、7位・徳島には連敗。ホームゲーム、そして上位陣との戦いは翌年に向けた課題となった。

 チームはこの年から、3バックへと布陣を変更。シャドーでプレーすることが多かった後藤は2年連続チームトップとなる17得点をマーク。中盤には福岡から期限付き移籍で加入した鈴木惇が定着して攻撃の起点となり、5得点8アシストと結果を残している。

▽GK
上福元直人

▽DF
鈴木義宜
竹内彬
福森直也

▽MF
岸田翔平
川西翔太
鈴木惇
山岸智

▽FW
後藤優介
小手川宏基
三平和司

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