【写真:Getty Images】
イタリアのスポーツ・青少年政策大臣のヴィンチェンツォ・スパダフォーラ氏は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止されているセリエAは5月初旬にも再開不可能との見通しを示した。伊紙『レプッブリカ』のインタビューに語ったコメントを複数メディアが伝えている。
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欧州で最もコロナウイルスによる被害が大きいイタリアでは、セリエAを含めた全てのスポーツイベントが中止。現時点では4月3日までの中止が決定されているが、その期限をさらに1ヶ月延長する見通しだとスパダフォーラ大臣は語った。
「明日(29日)には全てのスポーツイベントの中止を4月中まで延長することを提案する」とコメント。セリエAの各クラブでは練習再開の可否も議論の対象となっていたが、「練習にも(中止)対象を拡大する」とのことだ。東京五輪が開催される可能性があった状況では、他スポーツを含めて練習を全て中止させることは難しかったが、五輪の延期が決定した現状では練習中止にも障害はなくなったとの考えだ。
セリエAの再開時期の見通しとしては、「サッカーが5月3日から再開されることはない」ともスパダフォーラ大臣は述べている。「選手たちは握手や抱擁、ボトルの回し飲みなどを当たり前にしていたと思う。そういうことはしばらくなるなくだろう」と、ウイルス感染防止に向けた習慣の変革も求めた。
一方、事態の正常化後の復興にあたっては草の根やアマチュアレベルでのスポーツ活動への支援に力を入れるとして、裕福なセリエAクラブに対しては相応の負担を要請。「選手たちの巨額の給与をはじめとして、ビッグクラブは本来の可能性以上のバブルの中で生きている。この危機の後は以前と同じではないことを理解しなければならない」と述べている。
【了】