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Jリーグ 5年前

サンフレッチェ広島、5年間の歴代フォーメーション。世界3位に輝いた森保体制から、新たなサイクルへの転換

text by 編集部 photo by Getty Images

主力離脱で低迷(2016年)

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サンフレッチェ広島、2016シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
AFCチャンピオンズリーグ:グループステージ敗退
明治安田生命J1リーグ:6位(1st:4位/2nd:10位)
YBCルヴァンカップ:準々決勝敗退
天皇杯:準々決勝敗退

 新シーズンの幕開けを告げるFUJI XEROX SUPER CUPで、広島は天皇杯王者のG大阪に勝利。しかし、森保体制5年目はそこから5戦未勝利と出だしからつまずいた。

 リーグ戦初勝利を挙げた3月20日の大宮戦では、開幕から3バックの一角としてフル出場していた佐々木翔が右膝前十字靭帯を断裂して戦線を離脱。その後も浅野、森崎浩司、ミキッチ、水本裕貴、青山と前半戦だけで主力の離脱が相次いだ。

 ACLではグループステージで3勝を挙げながら、山東魯能にはホーム・アウェイともに敗れてグループステージ敗退が決定。リーグ戦は5戦無敗で1stステージを終えたが、序盤戦の取りこぼしを埋めることができず、首位・鹿島との差は10ポイントの4位という成績だった。

 2ndステージが始まって間もない7月上旬、浅野のアーセナル移籍が決定。1stステージ終盤から先発の機会が増えていた浅野の代役として、チームは急きょアンデルソン・ロペスを獲得したが、ブラジル人FWが出場したのはわずか7試合。茶島雄介や宮吉拓実らも起用されたが、いずれも穴を埋める活躍とはいかなかった。

 2ndステージも序盤からつまずいて中位をさまよった。さらに、不動のレギュラーだった千葉和彦はドーピング検査で禁止薬物が検出され、10月21日に出場停止処分を受けてしまう。処分はシーズン終了後に解除されたが、終盤戦で千葉を欠いたチームは10位で2ndステージを終え、年間順位でもチャンピオンシップに進んだ鹿島に4ポイント及ばずに6位という結果に終わった。

 ドウグラスが抜けたが、ピーター・ウタカを期限付き移籍で獲得。前半戦から得点を量産したウタカは、19得点で得点王に輝いた。一方で出場機会を失った佐藤寿人は4得点に終わり、シーズン後に12年在籍したクラブに別れを告げることになった。

▽GK
林卓人

▽DF
塩谷司
千葉和彦
水本裕貴

▽MF
ミキッチ
青山敏弘
丸谷拓也
柏好文

▽FW
柴崎晃誠
茶島雄介
ピーター・ウタカ

【次ページ】残留争い(2017年)

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