【写真:Getty Images】
今年夏に開催が予定されていた東京五輪は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により「1年程度」延期されることが決まった。男子サッカーの出場規定となる「23歳以下」の年齢制限の扱いにも各国メディアで注目が集まっている。
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五輪男子サッカーには、オーバーエイジ枠を除けば開催前年の12月31日時点で23歳未満の選手が出場可能。東京五輪の場合は1997年1月1日以降に生まれた選手がその対象となっていた。
だが五輪が来年夏に開催される場合、もし「23歳以下」の規定が維持されるとすれば、1997年生まれの選手は出場不可能となる。正確な開催時期も未決定の現時点では年齢制限も全くの不確定だが、今年であれば出場できたはずの選手が来年には出場できなくなる恐れもある。
もちろんU-23日本代表にも1997年生まれの選手は多い。この年代のキャプテンを務めてきたDF中山雄太や、その他の欧州組ではDF板倉滉、MF三好康児、FW前田大然、国内組でもMF相馬勇紀、遠藤渓太、FW小川航基などが今年23歳となる選手たちに含まれる。
韓国『聯合ニュース』は、今年1月に東京五輪のアジア予選を兼ねて開催されたAFC U-23選手権で優勝を飾った韓国代表メンバーのうち11人が1997年生まれであったことを指摘している。大会MVPに選出されたMFウォン・ドゥジェ、最優秀GKに選出されたソン・ブンクンなども含まれていた。同大会に出場しなかったダルムシュタットの韓国代表MFペク・スンホなども1997年生まれの選手として挙げられている。
欧州では、東京五輪の予選を兼ねていた昨年のU-21欧州選手権が1996年以降の年代の大会だったため、五輪とはすでに1年のズレがあった。『アス』などスペインメディアでは、1996年生まれに加えて1997年生まれの選手も出場不可能になれば、同大会で優勝して五輪出場権を獲得したスペイン代表メンバーのうちわずか2人(1998年生まれのGKダニ・マルティンとFWダニ・オルモ)しか五輪に出場できなくなると述べている。
ブラジル『FOXスポーツ』は、U-23ブラジル代表がマンチェスター・シティのFWガブリエウ・ジェズスやミランのMFルーカス・パケタなどを失う可能性があると伝えている。ドイツ『シュポルト1』も、A代表歴のあるシャルケのMFスアト・セルダル、モナコのDFベンヤミン・ヘンリヒスなどが年齢制限外となる可能性があると伝えた。
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