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Jリーグ 4年前

清水エスパルス、5年間の歴代フォーメーション。クラブ史上初のJ2降格を経験。抜け出せない暗いトンネル

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

守備崩壊。ドウグラスがいなければ…(2019年)

清水エスパルス
清水エスパルス、2019シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【シーズン成績】
明治安田生命J1リーグ:12位(11勝6分17敗)
YBCルヴァンカップ:グループリーグ敗退
天皇杯:ベスト4


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 ヤン・ヨンソン監督体制の2年目。前年のリーグ戦で8位と躍進を果たした清水エスパルスには、そこからの更なる上積みが期待されていた。しかし、蓋を開けてみるとそこに待っていたのは苦悩の日々であった。

 開幕から怪我人が続出した影響で、清水は6試合連続未勝利スタートを切るなどいきなり躓く。第7節と第8節では連勝を記録したものの、その後3連敗を喫して自動降格圏となる17位に低迷した。

 この状況を危惧した清水はヨンソン監督の解任を決断。コーチを務めていた篠田善之氏を新監督に迎え、巻き返しを図った。

 その後、チームは5試合連続無敗を記録するなど一時は立て直した。篠田監督は途中からシステムを4-2-3-1に固定。決して上位を狙えるチームではなかったが、一時最下位に沈んだチームを第27節終了時点で10位にまで引き上げることに成功していた。

 ただ、リーグ戦も終盤に差し掛かったところで悪夢の6試合連続未勝利を喫した清水。最終節のサガン鳥栖戦に勝利したことで降格は免れたが、非常にギリギリでの残留であった。失点数「69」と得失点「-24」はいずれもJ1全18クラブ中最低の数字。順位こそ12位となったが、課題が多く残されたシーズンとなった。

 FW北川航也がシーズン途中に欧州移籍を決断する中、FWドウグラスは14得点を叩き出すなど奮闘。最終節でもチームを救ったのはこのブラジル人ストライカーであった。ただ、彼への依存度が高すぎたせいでチームとしてのストロングポイントはあまり発揮できなかった。「ドウグラスがいなければ」最悪の結末が待っていたかもしれない。

 なかなか長く暗いトンネルから抜け出せない清水エスパルス。2020シーズンに王国復権は果たせるのだろうか。

▽GK
大久保択生

▽DF
ファン・ソッコ
二見宏志
エウシーニョ
松原后

▽MF
ヘナト・アウグスト
竹内涼
金子翔太
西澤健太
河井陽介

▽FW
ドウグラス

【了】

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