【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムントの下部組織に所属し、記録的なペースでゴールを量産して注目を集めている15歳のFWユスファ・ムココだが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりトップチームデビューが遅れることになるかもしれない。独紙『ビルト』が見通しを伝えた。
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ドルトムントのU-19チームでプレーしているムココは、今季のU-19ブンデスリーガで20試合に出場した時点で34ゴールを記録。本来の年齢より4歳上のカテゴリでプレーしながらも、6試合を残して同リーグの年間最多得点記録を更新する快挙を成し遂げた。
この規格外の活躍により、早ければ今季中にもトップチームデビューを飾る可能性があるとの見通しも伝えられていた。ブンデスリーガでは17歳にならなければクラブとプロ契約を交わすことはできないが、16歳でのプロ契約を可能とする形へのレギュレーション変更も検討されており、ムココへの後押しとなることが予想されていた。
だがドイツにも新型コロナウイルスの感染が広がり、ブンデスリーガを含めた国内サッカーは全て延期。『ビルト』によれば、ドルトムントのルシアン・ファブレ監督は3月に下部組織の選手をトップチームの練習に参加させることを予定していたとのことだが、それも見送りとなった。今後リーグが再開されたとしても、順延分の試合消化のため過密となる日程の中で若手選手のテストは難しくなるとみられている。
また、プロ契約年齢の16歳への引き下げに向けたクラブ投票も3月に予定されていたが、ウイルスの影響により延期。今年11月で16歳となるムココがすぐにプロ契約を交わすことができるかどうかも不透明な状況となった。
ブンデスリーガの最年少出場記録は、2005年に16歳334日でデビューしたMFヌリ・シャヒン(現ブレーメン)が保持している。ムココがその記録を更新するためにはまだ約1年半の猶予があるが、当初の見通しよりはデビューが遅れることになると見込まれている。
【了】