工場勤務&暴行で有罪→プレミア優勝&MVP
【写真:Getty Images】
【今シーズンのプレミアリーグはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
ジェイミー・ヴァーディー(元イングランド代表)
生年月日:1987年1月11日(33歳)
現所属クラブ:レスター(イングランド)
2015/16シーズンに岡崎慎司らとともにレスターを奇跡的なプレミアリーグ優勝に導いたヴァーディーの逸話は、世界中のサッカー少年に夢を与えたに違いない。「背が低い」という理由でシェフィールド・ウェンズデイの下部組織を追われ、8ヶ月間ピッチから離れていた少年は16歳でストックブリッジ・パーク・スティールズの下部組織に加入する。
そして20歳になった2007年、7部相当のリーグに所属する同クラブのトップチームでデビューを果たす。当時の週給はわずか30ポンドだった。しかも同じ年、ヴァーディーは友人を守るためにパブで揉め事を起こし、暴行罪で起訴されたのちに有罪判決を下された。
2009/10シーズンにリーグ戦33試合出場23得点とブレイクし、2010年夏にハリファックス・タウンへ移籍。2011年夏には5部相当のリーグに所属するフリートウッド・タウンに引き抜かれた(写真左)。ここでも好調を維持したヴァーディーはリーグ戦36試合出場31得点を記録し、クラブを優勝とフットボールリーグ2(4部相当)昇格に導くとともにクラブの年間最優秀選手賞を獲得した。
この活躍で2012/13シーズンからレスターの一員となり、2014/15シーズンに自身初のプレミアリーグのピッチに立つ。そこから2015/16シーズンのリーグ優勝、イングランド代表デビュー、EURO2016出場、2018年ロシアワールドカップ出場へとつながっていく。かつてアマチュア時代に医療用の副え木を作る技師として工場で働き、一時はイギリス軍への志願も本気で考えた青年はサッカーで大きな夢を叶えた。
2015年には「V9アカデミー」を創設し、自らのように5部以下のノンリーグでプレーする無名の若手選手たちを集めたスカウティングキャンプを開催するなど“後輩”たちにチャンスを与える活動にも勤しむ。ロシアワールドカップ後にイングランド代表引退を表明。33歳になった今季はリーグ戦26試合出場で19得点と絶好調で、3位につけるレスターをけん引し続けている(写真右)。