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マンU、過去5年間の歴代フォーメーション。ファーガソン退任後、名門はなぜ迷走を続けたのか?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

スペシャルワンの就任

マンチェスター・ユナイテッド
マンU、2016/17シーズンの基本フォーメーション(黄色は新加入選手)

【2016/17シーズン成績】
プレミアリーグ:6位(18勝15分5敗)
ヨーロッパリーグ:優勝
FAカップ:ベスト8
EFLカップ:優勝


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 名将サー・アレックス・ファーガソン監督退任後、デイビッド・モイーズ、ルイス・ファン・ハールと繋がったバトンは、ジョゼ・モウリーニョ監督へと引き継がれた。過去に3度のプレミアリーグ制覇を経験している名将の新指揮官就任で、サポーターの期待も一気に膨れ上がった。

 この年も、マンチェスター・ユナイテッドは夏の移籍市場で積極補強を敢行。パリ・サンジェルマンからFWズラタン・イブラヒモビッチ、ユベントスからMFポール・ポグバ、ボルシア・ドルトムントからMFヘンリク・ムヒタリアンを加えるなど、戦力アップに余念がなかった。『transfermarkt』によると、この年の総支出額は1億8500万ユーロ(約218億円)にまで上っているという。

 モウリーニョ監督は、ファン・ハール監督の下で獲得されたMFモルガン・シュナイデルラン、FWメンフィス・デパイを事実上の“戦力外”とするなど、すぐにチームへ自身の血を注入。就任初年度からヨーロッパリーグ(EL)、EFLカップ制覇を果たすなど、チームに2冠をもたらした。

 ただ、リーグ戦ではチャンピオンズリーグ(CL)出場圏外となる6位フィニッシュ。クラブレコードとなる25試合連続無敗、リーグ2番目に少ない失点数を誇ったが、全38試合中15試合で引き分けに終わっているなど勝ち切れない試合が多く、勝ち点を取り損ねていた。怪我人の多さも影響しているのは確かだが、シーズン通して試行錯誤を繰り返している印象は強く、攻撃スタイルの確立がままならなかったのはこの年の反省点と言えた。

 ただ、ELを制したことで2017/18シーズンのCL出場権を確保。最低限のノルマは無事に達成していた。もちろん、フロントのモウリーニョ監督に対する信頼も揺るがず、2017/18シーズンもスペシャルワンがユナイテッドを率いることになる。

▽GK
ダビド・デ・ヘア

▽DF
エリック・バイリー
マルコス・ロホ
アントニオ・バレンシア
マッテオ・ダルミアン

▽MF
アンデル・エレーラ
ポール・ポグバ
ジェシー・リンガード
マーカス・ラッシュフォード
ヘンリク・ムヒタリアン

▽FW
ズラタン・イブラヒモビッチ

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