マッチプレビュー
【写真:Getty Images】
パリ・サンジェルマンとボルシア・ドルトムント。この両者の実力は拮抗していると見ていいだろう。残り90分を2-1というスコアからスタートすることになるが、どちらに勝利が転んでも何ら不思議ではないはずだ。
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PSGにとってチャンピオンズリーグでの成功は長年の願いだ。しかし、ここ最近はベスト16で姿を消すのがほとんどであり、スター選手を揃えながらもサポーターの期待に応えることができていない。今季もベスト16で姿を消すようなことがあれば、トーマス・トゥヘル監督の立場も安泰ではないだろう。
2ndレグでは最低でも1点を奪わなければならない。ある程度ボールを保持できる展開にはなるはずで、守備時に5バックを敷くドルトムントのDF陣をどう崩すかは重要なポイントとなるだろう。とくに、FWネイマールとMFアンヘル・ディ・マリアの両者をどれだけ早い段階で使うことができるかはゴールをこじ開けるカギとなる。ここが早く潰されてしまっては、PSGの攻撃は機能不全に陥るかもしれない。
その中で注目すべきはFWエディンソン・カバーニとFWマウロ・イカルディの南米2トップか。体調不良を訴え直近の練習を欠席していたFWキリアン・ムバッペの状態次第では、彼らがコンビを組むことになることが濃厚だ。ただ、カバーニとイカルディが2トップとして同時先発を果たしたのは第25節のアミアン戦のみ。そのため連係面には若干の不安要素がある。ムバッペの出場に問題ないのが理想だが、そうでない場合、彼らがどのようなコンビネーションを見せストロングポイントを生かすのかはこの試合の注目点になるだろう。
一方でドルトムントはPSGにボールを保持されると思われる中で、どこまでカウンターの脅威を発揮することができるか。PSGの守備陣はそこまで強固とは言えず、相手の陣形が整う前に縦へとベクトルを向けることができれば自ずとゴールへの活路は開かれるはずだ。また、失点はもちろん避けたいが、アウェイゲームということで割り切って攻めに出る時間帯も増やすことができるだろう。「攻めの姿勢」を失わないことが重要となる。
その中で注目すべきはMFジェイドン・サンチョだろう。カウンター時に生きるスピード、ゴール前でのアイデアと繊細なラストパスは必ずやPSGの脅威となる。もちろん最大の得点源はFWアーリング・ブラウト・ハーランドになるが、彼がゴールに近い場所でアクションを起こすためにもイングランド人MFの働きはカギとなるはず。ベスト8入りの原動力となりたいところだ。
【了】