【写真:Getty Images】
中国スーパーリーグ(CSL)のクラブである天津天海が、経営難によりクラブ経営権を“無料”で譲渡する相手を探していることを表明した。中国『新華社通信』などが伝えている。
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天津天海は極度の経営難に陥り、2020シーズンのリーグ参加が危ぶまれる状況にも陥っていた。リーグ開幕は新型コロナウイルスの感染拡大のため無期限延期されている状況だが、クラブの立て直しに向けて新たなオーナーを探すことを決めた。
「クラブは瀬戸際に達した。必死の戦いで勝ち取った中国スーパーリーグの地位を守るため、慎重な検討の末に苦渋の決断を下した。クラブの100%を無料で譲渡する」と公式SNSを通して出された声明が伝えられている。
クラブには総額1億ドル(約107億円)前後の価値があると試算されている。だが負債はそれを上回る1億4500万ドル(約155億円)前後に達しているとのことだ。
天津天海はかつて天津権健の名称で戦い、2017年にCSL初昇格。ファビオ・カンナバーロ監督やFWアレシャンドレ・パト、MFアクセル・ヴィツェルなどのビッグネームを擁し、いきなり3位の好成績を収めた。翌年にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場し、柏レイソルなどを抑えてグループリーグを突破。決勝トーナメント1回戦で広州恒大との中国対決を制し、最終的に準々決勝で鹿島アントラーズに敗れた。
だが昨年1月には親会社の製薬会社が虚偽広告によるスキャンダルを起こし経営撤退。天津市体育局が経営を引き継いでチーム名も変更されたが成績は低迷し、辛うじてCSL残留を果たしていた。
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