【写真:Getty Images】
ポルトガルサッカー連盟(FPF)は、先月行われたヴィトーリア・ギマランイス対ポルト戦で起きたサポーターの問題行動に対する処分を3日に発表した。だがその処分内容に対し、各国メディアからは誤解を込めた注目が集まることになった。
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騒動が起きたのは2月16日に開催されたポルトガル1部リーグ第21節の試合。ホームのギマランイスサポーターから度重なる人種差別的な野次を浴びせられたポルトのマリ代表FWムサ・マレガが激昂し、プレー続行を拒否してピッチを後にした。
FPFではこの試合について、ギマランイスに対して合計1万7941ユーロ(約214万円)の罰金を科すという処分を発表。その中で「罵倒」を理由とする罰金は714ユーロ(約8万5000円)のみだとされている。
その他の内訳は、スタジアムの椅子を投げたことへの罰金が7140ユーロ(約85万円)、爆竹類の使用への罰金が4017ユーロ(約48万円)など、罵倒とは無関係のもの。また、ポルト側にも「罵倒」を含む同様の理由で合計9308ユーロ(約111万円)の罰金が科されている。
事件自体が各国で大きく報じられていたこともあり、この処分内容にも注目が集まった。「たった714ユーロ」「馬鹿げた罰金」などの言葉が多くのメディアで用いられ、イタリア『イタスポルトプレス』は「重大な問題への意識が欠けている」とポルトガルの対応を批判している。
だがこれらの誤解を受け、FPFでは4日に改めて声明を出し処分について説明。前日に発表された処分は「人種差別的行為とは無関係」であり、差別行為についてはすでに2月18日時点で独立した案件として規律処分に向けた手続きを開始していることが説明されている。
【了】