州選手権が持つ歴史の重み
【写真:Getty Images】
ブラジルにおいて各州選手権はとても重要な存在だ。全国選手権よりも歴史が長く、パウリスタ州選手権は1902年に設立された国内最古のリーグ戦として知られる。国土の広いブラジルでは長距離の移動手段が発達していなかった頃、国内サッカーにおけるメインストリームは州選手権だった。
本田圭佑が加入したボタフォゴはリオデジャネイロ州の「カンピオナート・カリオカ」に所属しており、フラメンゴやヴァスコ・ダ・ガマ、フルミネンセなど強豪がひしめく。基本的には1月に開幕して5月に閉幕する日程で、大会フォーマットは州によって違う。管轄するのはブラジルサッカー連盟(CBF)ではなく各州のサッカー協会になり、それはサンパウロやパルメイラスが所属する「カンピオナート・パウリスタ」なども同様だ。
▽主な州選手権と所属クラブ
【リオデジャネイロ州:カンピオナート・カリオカ】
ボタフォゴ、フラメンゴ、フルミネンセ、ヴァスコ・ダ・ガマ
【サンパウロ州:カンピオナート・パウリスタ】
サンパウロ、パルメイラス、コリンチャンス、サントス、ポンチ・プレッタ、レッドブル・ブラガンチーノ
【ミナス・ジェイラス州:カンピオナート・ミネイロ】
クルゼイロ、アトレチコ・ミネイロ、アメリカ・ミネイロ、トムベンセ
【リオ・グランデ・ド・スル州:カンピオナート・ガウショ】
グレミオ、インテルナシオナル
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