マッチプレビュー
【写真:Getty Images】
両者の直接対決は、レアル・マドリードの2勝2分という結果が残っている。サンティアゴ・ベルナベウで行われた試合はともにホームのレアルが勝利を収めているが、どちらも1点差での勝利だった。これまでと同じように今回も白熱した試合が繰り広げられるだろう。
前回対戦は2015/16シーズンのCL準決勝。レアルはマンチェスターで行われた1stレグをスコアレスで終えた。8日後に行われた2ndレグは、20分のオウンゴールで得た1点を守り切ったレアルが決勝進出を決めている。
4年前とは反対に、ホームで1stレグを戦うレアルは無失点で抑えたいところだ。グループリーグ6試合で16得点をあげたシティの攻撃陣は強力だが、マドリードドの要塞ではその傷を最小限にしておきたい。
最終ラインから中盤にかけては主力選手を並べることが予想される。高い守備強度を求めるのであれば、中盤にはフェデリコ・バルベルデ、前線にはルーカス・バスケスの起用が考えられる。
UEFAが主催する大会への2年間の出場禁止処分が下されたシティだが、目の前の試合に対して全力を尽くしていくことに変わりはない。レアルは難敵だが、まずはアウェイで引き分け以上、最低でもアウェイゴールを奪いたいところだ。
プレミアリーグでは95得点をマークした昨季と同じペースで得点を量産している。セルヒオ・アグエロは1月の3試合で6得点と固め打ちして、得点ランキングで首位に1点差まで迫っている。ケビン・デブルイネは今季もアシストを量産して、ランキングを独走している。
一方で気がかりなのは失点数の多さ。すでに昨季の23を上回る29失点を喫していることが、首位リバプールに独走を許す一因にもなっている。一発勝負のCL決勝トーナメントを勝ち抜くには、守備陣の安定が必要になるだろう。
その意味でも、エメリック・ラポルトの復帰は大きい。8月31日のブライトン戦で右ひざを負傷したラポルトは、約4か月半にわたる離脱を強いられた。復帰後に先発した3試合ではいずれもクリーンシート(無失点)を達成。2戦2敗のベルナベウでシティが勝ち点を奪うには、ラポルトの存在が必要不可欠になるだろう。
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