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Jリーグ 5年前

湘南ベルマーレ対浦和レッズ、予想スタメン&プレビュー。いよいよ2020年のJリーグ開幕!

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

マッチプレビュー

齊藤未月 橋岡大樹
【写真:加藤健一】

 ついに明治安田生命Jリーグの2020シーズンが開幕する。オープニングゲームを飾るのは「金J」の湘南ベルマーレ対浦和レッズだ。

 ともに昨季は大いに苦しみ、下位に低迷した。湘南は16位でJ1参入プレーオフの末にギリギリで残留を果たした。浦和も最後まで残留争いから抜け出せず、14位でフィニッシュ。2020年は両チームともに捲土重来を期すシーズンとなる。

 すでにYBCルヴァンカップが開幕しており、J1リーグ初戦を前にして1試合こなしている。湘南は大分トリニータに1-0で、浦和はベガルタ仙台に5-2でともに勝利を収めた。そして、両チームが新シーズンに向けてそれなりの変化を追い求めていることも見えてきた。

 湘南は昨季途中から指揮を執る浮嶋敏監督のもと、3-4-3から3-5-2にシステムを変えてサッカーのスタイルも改革を進めている。前線から激しくプレッシャーをかけていく「湘南スタイル」はそのままに、今季はこれまで以上にボール保持の時間を長くしようとしているようだ。

 ただ、移籍により退団した主力の穴を埋められるか不透明な部分が大きい。特に得点力には不安が残る。新加入のノルウェー代表FWタリクが頼みの綱となるか。中盤の組み合わせパターンは多く考えられるだけに、浦和戦で勝利の方程式を見出したいところだ。

 一方、浦和はミハイロ・ペトロヴィッチ監督時代から昨季まで使い続けてきた3バックを捨てる時がきたようだ。大槻毅監督はシーズンインから4-4-2をベースにチーム作りを進めてきたようで、仙台戦でもさっそく躍動感あふれる新しいサッカーを披露した。

 中でも注目はアルビレックス新潟から獲得したブラジル人FWレオナルドだ。昨季J2で28得点を挙げ、J3からJ2へとステップアップする過程で2年連続得点王に輝いた逸材は、今季も自身初のJ1で得点王を狙う。仙台戦では、あわやハットトリックという場面もありながら2得点1アシストで才能の片鱗をのぞかせた。

 身長180cmとそこまで大柄ではないが、レオナルドの前線での存在感は抜群。両足を遜色なく使いこなし、豊富なフィニッシュパターンも持つ。何よりも驚くべきは膝下の柔らかさで、多少厳しい体勢でも難なくボールをコントロールして自分の形に持ち込むことができる。

 エース興梠の影響力は健在で、レオナルドの加入によって刺激を受けた杉本健勇の復活にも期待がかかる。3年目のマルティノスの調子も良さそうで、試合を重ねながら4-4-2で中盤のバランスを掴みながらベストな組み合わせを探していきたい。

 苦しんだ昨季の流れを断ち切り、充実した1年にするためにもスタートでつまづくわけにはいかない。湘南対浦和は両チームにとって、自分たちの現在地を測る重要な一戦だ。

【了】

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