マッチプレビュー
【写真:Getty Images】
トッテナムとライプツィヒは、公式戦で初めて顔を合わせることになった。昨年11月にトッテナムの監督に就任したジョゼ・モウリーニョと、今季からライプツィヒの指揮を執るユリアン・ナーゲルスマンも初対決となっている。
ナーゲルスマンが監督に就任した今季のライプツィヒは、ブンデスリーガでバイエルンとの激しい首位争いを演じている。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではゼニト、オリンピック・リヨン、ベンフィカという四つ巴のグループを首位で切り抜け、クラブ史上初めて決勝トーナメントへと駒を進めた。
ライプツィヒはヴィリ・オウバン、イブラヒマ・コナテが負傷のため離脱中。さらにトッテナム戦ではダヨ・ウプメカノが出場停止となり、主力選手の本職センターバックが不在というピンチに陥った。
センターバックにはイーサン・アムパドゥの起用を予想している。直近のリーグ戦でアムパドゥは、3-0とリードした後半から約30分間プレーした。公式戦の出場は今季ここまで6試合のみだが、16歳でウェールズ代表に召集されるなどポテンシャルは折り紙付き。19歳のアムパドゥにとってはアピールのチャンスになるはずだ。
緊急事態のディフェンスラインが迎え撃つのは、一時の不調を脱してプレミアリーグで5位まで順位を上げているトッテナム。マンチェスター・シティを破るなど、3連勝中のチームの中心は、3試合で4得点をあげているソン・フンミンだった。
ソン・フンミンは後半アディショナルタイムの逆転弾を含む2得点を挙げたアストンビラ戦で、右腕を骨折したことが分かった。手術を受けることになり、少なくとも数週間は離脱する見込みとなっている。ケイン不在の攻撃陣を牽引していた韓国代表FWの離脱はトッテナムにとっては大きな痛手となるに違いない。
トッテナムにとっての希望は、新加入のステフェン・ベルフバインが早々に結果を残していることだ。エールディビジで5得点10アシストという数字を残してPSVからトッテナムにやってきた22歳は、デビューとなった2日のマンチェスター・シティ戦でいきなりゴールを決めた。エース不在の中で、ベルフバインの活躍に大きな期待がかかる。
対するライプツィヒも前線にはタレントを擁する。ティモ・ヴェルナーはここまで公式戦25得点をマーク。今季のトッテナムは決して守備が固いとは言えないだけに、キャリアハイのペースでゴールを量産するストライカーにかかる期待は大きい。ライプツィヒはアウェイゴールを奪えるかどうかが、1stレグの結果を大きく左右しそうだ。
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