【写真:舩木渉】
シドニーFCを率いるスティーブ・コリカ監督が、18日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループリーグ第2節の横浜F・マリノス戦に向けた前日記者会見に臨んだ。第1節に予定されていた上海上港戦がコロナウィルスの影響で延期されたため、彼らにとってはマリノス戦が今大会初戦になる。
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「マリノスの強みはボールポゼッションが非常にうまく、前向きで、非常に攻撃的なマインドを持っていることだ。我々は守備的になる必要があるだろう。彼らを止めた後に攻撃に出てゴールを決めるには、ディフェンスがカギになるのは明らかだ。非常に強力な攻撃が持ち味のチームに対してどのように守るか、ということだね。そして自分たちができることをやりつつ、明日の試合の中で彼らの弱点をうまく利用できればいいと思っている」
コリカ監督はマリノス戦に向けて入念な準備をしてきた。上海上港戦がコロナウィルスにより、直近のリーグ戦が悪天候で延期になった影響で「不都合もあった」というが、ACLのマリノス対策を練るために「3週間も準備する時間があった」と明かす。2000年から2001年にかけてサンフレッチェ広島でプレーし、日本サッカーを熟知する指揮官は自信に満ちた表情だった。
「明日も我々のスタイルで戦う。アンジェ(・ポステコグルー監督)に独自のフットボールスタイルがあるように、我々にも我々のやり方がある。我々もパスをつなぐサッカーを好むし、ボールを前に進めて素早く相手の守備を崩すが、このやり方をどんな相手にも変えるつもりはない。弱点を突いて試合をうまく進め、後ろに引くことなく、いくつかのゴールを奪えればいいと思っている」
同胞のポステコグルー監督が2年間かけて成し遂げたJリーグ制覇を称え、「今年もこれまで通りのサッカーをするだろうし、ACLでもJリーグでもいい戦いを見せての優勝を望んでいるだろう」とリスペクトも欠かさない。一方で、コリカ監督は「彼が非常に素晴らしい仕事をしてきたからこそ、マリノスを止めて勝利を目指す明日の試合を非常に楽しみにしている」と勝利への意欲にあふれている。
昨年のACLで対戦した川崎フロンターレよりも「スピードがありダイレクトな志向の強い」サッカーだとマリノスを分析する指揮官は、それに自らの哲学であるパスサッカーで対抗するつもりだ。「暑いところから来たので、いつも以上に前向きに、プレッシングも激しくいけると思う」と日本の冬も苦にしない。
マリノスがグループリーグ突破への足場を固めるにあたって、Aリーグでぶっちぎりの首位に立つ強豪シドニーFCは大きな壁となりそうだ。当然ながら、12日の全北現代モータース戦に続く2連勝に向けて油断は一切許されない。
(取材・文:舩木渉)
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