マッチプレビュー
【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムントとパリ・サンジェルマン(PSG)の過去の対戦は、2010/11シーズンのCLグループリーグでの2度しかない。いずれの試合もドローに終わっており、今回が初めて“決着”をつける戦いになる。
また、PSGを率いるトーマス・トゥヘル監督にとっては初めての古巣対決だ。だが、指揮官は負傷者が多い現状に頭を悩ませているに違いない。特にディフェンスラインには万全のコンディションでドルトムントとの1stレグに臨める選手が少なすぎる。
チアゴ・シウバとマルキーニョスは直近のリーグ戦で復帰を果たしたものの、完全復調には至っていない。彼らが離脱中にディフェンスラインを支えたプレスネル・キンペンベも完璧な状態にはなく、コリン・ダグバとアブドゥ・ディアロは間に合わなかった。
不安の残るセンターバック陣が迎え撃つのは、今欧州で最も勢いがある若手ストライカーだ。今冬レッドブル・ザルツブルクからドルトムントに加入したアーリング=ブラウト・ハーランドは、ブンデスリーガ5試合に出場して8得点とすでに巨大なポテンシャルを証明している。
ザルツブルク時代にはリバプールやナポリと同居したCLグループリーグで6試合出場8得点、10代の選手では史上初の5試合連続ゴールもやってのけた。パワー、スピード、テクニックの全てを満遍なく兼ね備えたワールドクラス候補の逸材を、抑えこまなくてはPSGに勝機は見えてこない。
一方、ドルトムントにも不安はある。マルコ・ロイスやユリアン・ブラントが負傷によりPSGとの1stレグに出場できない見込みで、崩しにおけるキーマンを欠くことになる。昨年11月頃から導入された3-4-2-1は安定感があり、1月にユベントスからエムレ・ジャンが加入したことで中盤のアクセル・ヴィツェルとのコンビも確立された。
彼らを中心に攻撃を組み立てつつ、攻撃力に秀でる両サイドのアクラフ・ハキミとラファエウ・ゲレイロに高い位置を取らせることができるか。そして大ブレイク中のジェイドン・サンチョを、よりゴールに近いポジションでボールに関与させれれば勝ち筋を見出せるはずだ。
PSGは最近になって4-4-2での戦いがハマり、キリアン・エムバペやマウロ・イカルディがゴールを量産中。公式戦23試合負けなしを続けているところにネイマールが復帰し、エディンソン・カバーニもベンチに控える豪華な陣容だ。
悲願のCL制覇に向けて前進するためにも、まずはアウェイでの1stレグを最少失点にとどめ、なるべく多くのゴールを奪って終えたい。ドルトムントはフランクフルトに4-0で快勝したいい流れを継続して、ホームゲームでの大量失点だけは避けたいところだ。
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