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東京五輪に出るサッカーU-23アルゼンチン代表の俊英3人を紹介。ニックネームはヒトラー? グアルディオラの右腕が目を付けた逸材って誰?

text by 北澤豊雄 photo by Getty Images

ペップの右腕が目を付けた逸材

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【写真:Getty Images】

FW:バレンティン・カステジャノス(ニューヨーク・シティFC/メジャーリーグサッカー)
生年月日:1998年10月3日(21歳)
今季リーグ戦成績:30試合出場/11得点8アシスト

 バレンティン・カステジャノスはチリでプロ選手としてのキャリアをスタートさせると、ウルグアイリーグを経てMLSのニューヨーク・シティでブレイクした逸材である。アルゼンチンのプロリーグはもとより下部組織でもプレーしたことのない珍しいタイプだ。

 チリとの国境に近い人口約30万人のメンドーサ州グアイマレンで生まれている。少年サッカー時代に薫陶を受けたのは1978年のアルゼンチンワールドカップ優勝メンバーのアルゼンチン代表ストライカー、レオポルド・ルケである。

 16歳のときに地元の地域リーグで活躍し、名門リーベル・プレートやラヌースの下部組織のセレクションを受けたが評価されなかった。それでもチリリーグに縁のあったコーチの勧めで名門ウニベルシダ・デ・チレのテストを受けて18歳のときに入団を勝ち取っている。しかし、思うように出場機会を得られず、その後、当時2部だったウルグアイのアトレティコ・トルケでプレーしたのちに、ペップ・グアルディオラの右腕と言われたドメネク・トレントに目を付けられ、2018年から彼が監督を務めるニューヨーク・シティでプレー。翌年には30試合11ゴールの活躍を見せている。

 ポジショニングとシュート力とスピードを兼ね備えた万能型のストライカーだ。南米予選ではエリート揃いの俊英たちに混じっても臆することなく堂々とプレーしていた。好きな選手はウルグアイ代表のルイス・スアレスとコロンビア代表のラダメル・ファルカオだという。まだまだ伸びしろのある可能性を秘めた選手である。

(文:北澤豊雄)

【了】

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