【写真:Getty Images】
日本のヴィッセル神戸で最後の1年間を過ごし、昨季限りで現役を引退した元スペイン代表のFWダビド・ビジャ。クラブと代表チームで通算440得点を挙げたサッカー史上屈指のストライカーだった。
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高い技術と決定力から生み出された膨大なゴールの中からベストゴールを選び出すのは容易ではないだろう。だが、2006年2月4日のデポルティボ戦で記録したゴールは、少なくともその候補のひとつに挙げられることは間違いなさそうだ。
左サイドの敵陣に入ってすぐの位置で味方選手からの縦パスを受けたビジャは、相手選手を体でブロックしながら振り向くとそのまま右足を振り抜く。ゴールまで約50メートルの距離から放たれたシュートは綺麗な弧を描き、GKの頭上を超えてネットに収まった。いつの間にGKの位置を確認したのかもほとんど分からないほど、その視野と判断力、そして正確なキック技術に驚嘆するほかない。
昨年11月にビジャが現役引退を発表した際に「キャリアベストゴール集」を選んだスペイン紙『マルカ』でも、この得点を9つのゴールのひとつとして選んでいた。「ハーフウェイライン付近でのターンからゴールを決めて驚異的な視野の広さを見せつけた」と振り返っている。