1月31日に欧州各国の冬の移籍市場が終了した。イングランドのリバプールがこの冬に新たに補強した選手は、日本代表MF南野拓実のみとなった。

　南野はオーストリアのザルツブルクからの1月1日付でリバプールに加入。これまでにFAカップ2試合とプレミアリーグ1試合に出場している。だが南野加入からの1ヶ月間で、リバプールが他に新たな選手を加えることはなかった。

　この冬だけでなく、リバプールは過去2回の移籍市場でも大きな動きを見せていない。昨年冬には新戦力補強はゼロ。夏にもGKアドリアンと16歳のMFハーヴェイ・エリオットを加えたのみであり、即戦力クラスのフィールドプレーヤーはこの1年半で南野以外には新たに加わっていない。

　ユルゲン・クロップ監督はこの状況について、「簡単ではない」と31日の会見でコメント。チームが好調な戦いを続けていることもあり、戦力向上に繋がる選手を容易に見つけることはできないと語った。英誌『フォー・フォー・ツー』などが伝えている。

「いつも強化に努めようとはしている」としつつ、「こんなチームを簡単に強化することができるとすればおかしなことだろう。100％適切な選手でなければならない」と指揮官は語った。「既存のメンバーで多くのことがやれると信じている。次のステップに進むことができる」と所属選手への信頼を示している。

　南野はそういった状況の中でもチーム力向上に繋がると評価された数少ない選手の一人だったと言えそうだ。今後の試合でその期待に応えていくことができるだろうか。

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