【写真:Getty Images】
コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)5回戦のレアル・マドリー対レアル・サラゴサ戦が現地時間29日に行われる。この試合を前に、スペイン複数メディアがサラゴサのMF香川真司に注目している。
香川は今季からサラゴサでプレー。スペイン2部から1部への昇格を目指した戦いを続けているが、カップ戦では4回戦でMF久保建英の所属するマジョルカとの対決を制し、ベスト16で強豪レアル・マドリーに挑む権利を手に入れた。
しかし、今季のここまでを通しての香川の活躍度はまだまだ不十分だと評されている。スペイン『アス』紙は香川について、「大騒ぎしても成果はわずか」「入団発表には7千人のファンが集まったがパフォーマンスは物足りない」と29日付記事で述べた。
「夏の移籍市場の爆弾だった」「メディアの注目する補強だった」と入団当時の注目度について振り返り、現在でも多くの日本人ファンが試合や練習を訪れていると同紙は伝えている。だがピッチ上ではその注目に見合うだけのインパクトを残すことはできていないとの評価だ。
『エル・ムンド』紙も同様に、香川は「日本ではシンボル、サラゴサでは期待外れ」と現状について記述。サラゴサ入団時のファンの熱狂ぶりは「パブロ・アイマール以来」だったが、現状では目立った結果には繋がっていないとしている。
だがマジョルカ戦について「彼はここに来て以来最高の試合をした」と監督がコメントするなど、香川が復調の気配を見せていることにも言及。レアル・マドリーとの一戦が「新たなチャンスになる」との見通しも示されている。
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