ロブ・レンセンブリンク氏【写真:Getty Images】
元オランダ代表のロブ・レンセンブリンク氏が現地時間24日に72歳で死去した。オランダサッカー連盟(KNVB)が25日に発表を行っている。
レンセンブリンク氏はオランダが生んだレジェンド選手の一人。クラブレベルではベルギーのアンデルレヒトで最も長く活躍し、2度の国内リーグ優勝や2度のUEFAカップウィナーズカップ優勝などに貢献した。
オランダ代表としては1968年から1979年までに通算46試合に出場して14得点。1974年と1978年の2大会でのワールドカップ準優勝を達成するなど、“トータルフットボール”で一斉を風靡したオランダ代表の中心選手だった。
1974年西ドイツ大会ではヨハン・クライフ氏がチームをけん引したが、そのクライフ氏が出場を辞退した1978年アルゼンチン大会でチームの中心となったのがレンセンブリンク氏だった。この大会では計5得点を挙げる活躍を見せ、チームを決勝へ導いた。
KNVBも公式ウェブサイトで振り返っているように、地元アルゼンチン代表と対戦した決勝で後半終了間際のシュートを惜しくもポストに阻まれた場面は語り草となった。「(オランダが)世界制覇にあれほど近づいた瞬間はなかった。ボールがラインを割っていればレンセンブリンクは得点王となり試合にも勝利していた」とKNVBは述べている。だが試合は延長戦の末に3-1でアルゼンチンが勝利し、延長で1得点を挙げたマリオ・ケンペス氏がレンセンブリンク氏を抑えて得点王に輝いた。
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