U-20ノルウェー代表でのアーリング・ブラウト・ハーランド【写真:Getty Images】
今月から加入したボルシア・ドルトムントでも圧倒的な得点力を早くも発揮しているノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド。この数ヶ月間で一気に世界トップクラスのストライカーとしてその名を知らしめることになった。
ノルウェー国内では16歳でのデビューと初得点、17歳での1試合4ゴールなど早くからその神童ぶりを発揮し、ビッグクラブからの関心も引きつけていた。とはいえ2018年夏に加入したレッドブル・ザルツブルクでの1年目は5試合に出場して1得点のみという成績だったこともあり、昨季までは国際的には無名に近い存在だったと言っていいだろう。
そのハーランドが世界のサッカー界に最初の衝撃をもたらしたのは昨年5月30日。U-20ノルウェー代表として出場したFIFA U-20ワールドカップのホンジュラス戦でのことだった。
この試合でハーランドはなんと“トリプルハットトリック”となる1試合9得点の大暴れ。当然ながら過去の数字を大幅に塗り替える大会新記録であり、12-0というスコアでのノルウェーの勝利も新記録となった。チームはグループリーグ敗退に終わったが、ハーランドはこの1試合の出場のみで大会得点王にも輝いている。
その後の躍進はよく知られている通り。チャンピオンズリーグでのデビュー戦ハットトリックも含めて今季の公式戦22試合で28得点という数字を残してドルトムントへ移籍すると、ブンデスリーガでは合計57分間のプレーで5得点を叩き出している。この怪物は今後どこまで行ってしまうのだろうか。