ラウール・ブラボ【写真:Getty Images】
元セルビア代表FWのダルコ・コバチェビッチ氏が銃撃を受けた事件について、元スペイン代表DFのラウール・ブラボ氏が関与している疑いも持たれているという。セルビアなどでの報道をもとにスペイン紙『マルカ』などが伝えている。
現役時代にユベントスやレアル・ソシエダなどでプレーした46歳のコバチェビッチ氏は今月、アテネの自宅から出たところで2人組からの銃撃を受けたことが報じられた。銃弾は同氏の体には直撃しなかったが、地面に伏せた際に膝と手首を負傷したとのことだ。
この事件の黒幕がブラボ氏なのではないかという疑いが浮上し、ギリシャの警察当局は捜査を行うことを計画しているという。だが現時点で具体的な証拠はないようだ。
コバチェビッチ氏は現役時代の最後の2年間となった2007年から2009年までギリシャのオリンピアコスでプレーし、その際ブラボ氏とチームメートだった。コバチェビッチ氏がブラボ氏の不正について情報を得たことを理由として、殺害目的ではなく脅迫目的での銃撃が行われた可能性があるとの見方だという。
ブラボ氏は昨年5月、スペインでの八百長事件に関与した組織のリーダーを務めていたとして逮捕された。その後、10万ユーロ(約1200万円)の保釈金を支払って保釈。同氏はこの一件に関して自身の潔白を主張している。
現在38歳のブラボ氏はレアル・マドリーでキャリアをスタートさせ、スペイン代表でもプレー。オリンピアコス以降はベルギーやスペイン2部などでもプレーしたあと、再びギリシャへ戻って2017年に現役を引退した。昨年9月には故郷のクラブであるスペイン下部リーグのガンディアに加入し、選手兼監督を務めているという。
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