バルセロナでトップチーム出場経験もあるFWアベル・ルイスがポルトガルへ?【写真:Getty Images】
ポルトガル1部のスポルティングCPが、バルセロナBに所属するU-21スペイン代表FWアベル・ルイスの獲得に動いているようだ。ポルトガル紙『レコード』が報じている。
アベル・ルイスは12歳からバルセロナの下部組織で育った生え抜きのストライカーで、U-17の頃からスペインの世代別代表で常連の有望株だ。昨季すでにトップチームデビュー済みで、今季はバルセロナBでスペイン・セグンダB(3部相当)で17試合に出場して3得点2アシストを記録している。
ただ、昨年10月頃からはベンチスタートになる試合が増えて成績も伸びていない。大きな要因は日本代表FW安部裕葵が1トップで起用されるようになってチームが機能していることで、アベル・ルイスはなかなか序列を覆せていない状況だ。
一方、スポルティングCPは慢性的な得点力不足に悩んでいる。チームのトップスコアラーはリーグ戦8得点のMFブルーノ・フェルナンデスだが、今冬マンチェスター・ユナイテッドへの移籍が濃厚になり、もはやこのポルトガル代表MFに頼ってはいられなくなる。
チーム内で2番目に多くゴールを奪っているブラジル人FWルイス・フェリペがリーグ戦6得点、3番目がアルゼンチン代表FWルシアーノ・ビエットの3得点となっている。もしブルーノ・フェルナンデスが退団すれば前線は壊滅的な打撃を受けることが必至だ。
そこで得点力不足解消の切り札として、スペインの次世代を担うと期待される19歳の才能、アベル・ルイスに白羽の矢が立った。スポルティングCPは買い取り&買い戻しオプション付きの期限付き移籍でバルセロナにオファーするようだ。
ただ、アベル・ルイスはバルセロナでキケ・セティエン新監督からトップチームの練習に招集されたばかり。ウルグアイ代表FWルイス・スアレスの長期離脱が決まり、代役を探さなければならない状況で、新指揮官から期待を寄せられているのは間違いない。
果たしてスポルティングCPの目論見は成就するのか。安部のライバルでもある19歳のストライカーの動向に注目だ。
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