ヘントに所属する19歳のカナダ代表MFジョナサン・デイビッド【写真:Getty Images】
日本代表MF中島翔哉に、新たなライバルが現れるか。ポルトガル1部のポルトは、冬の移籍市場でベルギー1部のヘントに所属するカナダ代表MFジョナサン・デイビッドの獲得を狙っているという。
ポルトガル紙『ア・ボラ』などによれば、19歳になったばかりのデイビッドにはアヤックスやリヨンも興味を示しており、今冬の激しい争奪戦が予想されているという。移籍金は2000万ユーロ(約25億円)前後と見積もられている。
デイビッドはカナダのオタワISCから2018年1月にヘントへ移籍し、同年夏からトップチームでプレーしている。昨季はプレーオフ含むリーグ戦33試合に出場して12得点5アシスト、今季もすでに19試合に出場して9得点7アシストを記録しており、欧州で注目を浴びる若手タレントの1人になった。
14日に19歳の誕生日を迎えたばかりながら、カナダ代表でも国際Aマッチ通算12試合出場11得点という驚異的な成績を残している。
財政的な余裕がないとは言われるが、もしポルトがデイビッドを獲得すれば今季最高額の新戦力になるのは間違いない。現時点では中島獲得に費やした1200万ユーロ(約15億円)が最高だった。
そして適性ポジションを考えても、デイビッドは中島にとって強力なライバルになるだろう。19歳のカナダ代表MFはトップ下やセカンドトップでのプレーを得意としており、ベルギーでの成績を見ても分かる通り、得点力の高さが大きな魅力だ。
中島は昨年12月からポルトのトップ下を任され、チームに欠かせない攻撃の核となっている。デイビッドが加入すれば、再び厳しいポジション争いを強いられるのは間違いない。若手有望株の育成に長けたアヤックスやリヨンが動いているだけあって才能に疑いの余地はなく、デイビッド争奪戦は激しさを増していきそうだ。
また、ポルトはベルギー1部のロイヤル・アントワープに所属するカメルーン代表FWディディエ・ランケル・ゼの獲得にも関心を示しているとされる。最近クラブの親善試合で相手選手を蹴って一発退場処分を受け、気性の荒さが目立つ身長192cmの巨漢ウィンガーも中島のライバルになるかもしれない。
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