フェデリコ・バルベルデとアルバロ・モラタ【写真:Getty Images】
スーペルコパ・デ・エスパーニャ(スペイン・スーパーカップ)決勝のレアル・マドリー対アトレティコ・マドリー戦が現地時間12日に行われ、0-0からPK戦4-1でレアル・マドリーが優勝を飾った。この試合のマン・オブ・ザ・マッチには、レアル・マドリーのウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデが選出されている。
バルベルデは延長後半残り5分となった115分にレッドカードを受け、退場処分となった。退場した選手がマン・オブ・ザ・マッチに選出されるというのは非常に珍しいケースだが、それまでに好プレーを見せていたことに加えて、退場に繋がったプレー自体がある意味で評価されたのかもしれない。
アトレティコのFWアルバロ・モラタがフリーで抜け出し、レアル・マドリーにとっては決定的なピンチとなりかけた場面だった。モラタを追いかけたバルベルデは、後方からのタックルでモラタを阻止し、いわゆるプロフェッショナルファウルを犯した形でレッドカード。レアル・マドリーは10人になりながらも、このプレーで与えたFKを止めて失点を免れ、PK戦でのタイトル獲得へと繋げた。
敗れたアトレティコのディエゴ・シメオネ監督も、退場覚悟で決定機をストップしたバルベルデの選択を称えた。「試合の最も重要な場面だった。『あの場面なら誰でも同じことをしただろう』と彼に伝えたよ。彼はあのタックルで勝利をもたらしたのだから(MOMの)受賞は納得できる」と試合後に語っている。
バルベルデ自身は試合後に、「モラタには謝った。やるべきではないことだった」とコメント。「チームのためにできることはあれしかなかった。別のことをやろうとしたが追いつけなかった。優勝は嬉しいけど、良いことではないので少し残念な思いも残っている」と心情を口にしている。
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