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【青森山田 2-3 静岡学園 全国高校サッカー選手権決勝】
第98回全国高校サッカー選手権大会決勝の青森山田対静岡学園戦が13日に埼玉スタジアム2002で行われ、3-2の勝利を収めた静岡学園が24年ぶり2度目の優勝を飾った。
連覇を狙う前回王者の青森山田は準決勝で帝京長岡(新潟)を下して2大会連続の決勝進出。一方の静岡学園は第74大会以来24年ぶりの優勝を目指し、矢板中央(栃木)に後半ラストプレーのPKによる決勝点という劇的勝利で勝ち上がってきた。
前半11分には青森山田が今大会を通して大きな武器としてきたセットプレーから先制点を奪うことに成功。左サイドの遠目の位置からMF古宿理久がゴール前へ入れた絶妙なボールに、2年生DF藤原優大が合わせてヘディングシュートを叩き込んだ。ここまで5試合を無失点で勝ち進んできた静岡学園は初の失点となる。
さらに前半31分、青森山田はMF武田英寿がエリア内左サイドに抜け出し、GKに倒されてPKを獲得。キャプテンを務める10番が自ら冷静にシュートを成功させ、リードを2点に広げた。
青森山田が連覇に向けて大きく前進したかと思われたが、静岡学園も諦めない。前半アディショナルタイムにはFK後のこぼれ球からDF中谷颯辰が思い切りの良いダイレクトシュートを蹴り込み、1点差に詰め寄って前半を折り返す。
さらに61分、エリア手前で横パスを受けたFW加納大が素早いターンから左足シュートをゴール右に突き刺してスコアは2-2。決勝で今大会初先発に起用された2年生FWの値千金の一撃で静岡学園が試合を振り出しに戻した。
追いついた静岡学園の勢いは止まらず。85分には左サイドでFKを獲得すると、MF井堀二昭が正確なボールをゴール前に供給し、ファーポストで合わせたのは再び中谷。ドンピシャのヘディングを叩き込んでついに逆転に成功した。
そのまま3-2で試合を終えた静岡学園は、“サッカー王国”静岡県勢としても24年ぶりとなる優勝。前回は決勝での引き分けによる両校優勝だったが、初の単独優勝を成し遂げた。
【得点者】
11分 1-0 藤原優大(青森山田)
33分 2-0 武田英寿(青森山田)
45+2分 2-1 中谷颯辰(静岡学園)
61分 2-2 加納大(静岡学園)
85分 2-3 中谷颯辰(静岡学園)
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【了】