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食野亮太郎、サウジに敗れ「ショック大きい」と落胆隠さず。U-23日本代表、決勝T進出へ暗雲【AFC U-23選手権】

text by 編集部 photo by Getty Images

食野亮太郎
U-23サウジアラビア代表戦でゴールを決めたU-23日本代表のMF食野亮太郎【写真:Getty Images】

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【U-23日本代表 1-2 U-23サウジアラビア代表 U23アジア選手権・グループB組第1節】

 サッカーU-23日本代表は9日、AFC U-23選手権(東京五輪アジア最終予選)のグループリーグ第1節でU-23サウジアラビア代表に1-2の痛い敗戦を喫した。

 前半をスコアレスで折り返したが、後半開始早々に失点した日本。56分にはMF食野亮太郎のゴールで追いついたものの、最終盤にバックパスのミスを突かれたところで痛恨のPK献上。88分にMFアブドゥルラフマン・ガリーブに勝ち越しゴールを許し、重要な初戦を1-2で落としてしまった。

 試合後、日本の唯一のゴールを決めた食野は「(最後の失点は)自分たちのミスということでショックは大きい」と「最低でも勝ち点1」が欲しかった大事な試合での黒星を悔やんだ。しかし、「もう切り替えて、勝つしかない」と懸命に前を向く。

 なかなかチャンスを決めきれない中、前半からゴールの匂いを感じさせる数少ない選手が食野だった。日本の攻撃を引っ張った背番号10は、やや強引にでもシュートに持ち込み、56分に相手に当たった一発がゴールネットを揺らして「自分自身としては気持ち的に乗れるゴール」となってチームを救うことに。

「自分の特徴はどんどんシュートを打っていくこと」というゴールスコアラー本人が「打たないとわからない」と実感した1点は、敗戦の中でもわずかに残された希望だった。食野は「これから2戦、3戦と続いていきますけど、しっかりチームを助けられるゴールを取れるように調整していきたい」と意気込む。

「チームとしては痛い負けですけど、しっかり次とその次に勝てば問題ないので、しっかり勝ち点積んでいきたいと思います」

 スコットランド1部のハーツに所属する食野は、グループリーグ3試合のみでクラブでの活動に戻ることが濃厚になっている。12日のシリア戦、15日のカタール戦と中2日での厳しい連戦にはなるが、まずは決勝トーナメント進出という置き土産を残すために背番号10の矜持をゴールと勝利で示したいところだ。

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【了】

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