ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ【写真:Getty Images】
J1のヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、少なくとも残り2年間の契約満了までプレーした上で、神戸で現役を引退したいという意向を語った。スペイン紙『マルカ』などが同選手のコメントを伝えている。
神戸でのシーズンを終えて休暇中のイニエスタは、現地時間9日にバルセロナでアシックス社の新モデルのシューズを発表するイベントに出席。自身の今後のキャリアの見通しについてもスペインメディアにコメントを述べた。
「今はすごく幸せだ。意欲を期待を持つことができている。今の場所を気に入っているし、今年はすごく楽しむことができた」とイニエスタ。「今いる(J)リーグのことが好きだ。自分がサッカー選手だと感じ続けることができているし、さらに良くなりたいと思っている」と日本での現状について語った。
今後については「あと2年間残っている契約の最後までやりたい」とコメント。その先については「まだ何年もやれるかもしれない」としながらも、「その時に続ける力があるかどうかは分からない」「いつか終わりにしなければならない日は来る」と引退に言及。神戸で現役を引退したいかどうかについては「そうなってほしいね」と話している。
現役引退後は監督の道に進むことに意欲も示しつつ、「人生のどこかの段階でバルサに戻りたい」と古巣復帰を希望。だが「仮定の話だ。今はまだ自分が選手だと感じている」と深く立ち入ることは避けた。
バルセロナで世界トップクラスのMFとして活躍したイニエスタは2018年夏に神戸へ移籍。2019年にはJリーグベストイレブンにも選出され、クラブ初タイトルとなる天皇杯優勝にも大きく貢献した。MLS(メジャーリーグサッカー)のクラブなどからのオファーも噂されたが、神戸でプレーを続けていくことを考えているようだ。
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