フランクフルトの長谷部誠【写真:Getty Images】
ドイツ1部のフランクフルトは4バックへのシステム変更をテストしており、長谷部誠の今後のポジションにも注目が集まっている。ドイツ『ヘッセンシャウ』が5日付で伝えた。
長谷部は昨季のフランクフルトで3バックの中央のリベロとして新境地を開拓し、ブンデスリーガやヨーロッパリーグ(EL)でのクラブの躍進に大きく貢献。リーグ年間ベストイレブン候補やEL優秀選手にも名を連ねるなど高い評価を受けた。
今季も引き続きレギュラーとしてプレーを続ける長谷部は前半戦に公式戦25試合に出場。だがフランクフルトが現在フロリダで行っている冬季キャンプでは、アディ・ヒュッター監督は新たな4バックシステムのテストに力を入れているという。
フランクフルトが4バックで戦った2019年最終戦のパーダーボルン戦では、長谷部は4バックのCBとして出場。だが今後も4バックで戦っていく場合、オーストリア代表DFマルティン・ヒンターエッガーと、7週間の出場停止処分から復帰する主将のDFダビド・アブラハムがファーストチョイスとなることが見込まれ、長谷部はシステム変更の「犠牲」になるとの見通しも伝えられている。
その場合、本来のポジションである中盤で出場を目指すことも選択肢となるかもしれない。「競争は常にある。中盤でポジションを争わなければならないかもしれないし、CBかもしれない。もちろん監督が決めることだけど、どちらのポジションにも準備しておかなければならない。ポジションがどこであれチームを助けたい」と長谷部はコメントしている。
いずれにしても、チームにとって戦い方の選択肢が増えることはポジティブに受け止めている。「前半戦は試合が続いたのでほとんど戦術練習はできなかった。3バックで戦うか4バックで戦うかは分からないけど、複数の選択肢があるのは良いこと」と長谷部は語った。
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