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中島翔哉、スポルティングCP戦交代の理由を指揮官が説明「彼が悪いわけではない」

text by 編集部 photo by Getty Images

中島翔哉
ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉【写真:Getty Images】

 ポルトガル1部のポルトに所属する日本代表MF中島翔哉は現地5日、リーグ第15節のスポルティングCP戦に先発出場した。

 1-1で迎えた66分、タッチライン際の第4審判が掲げたボードには赤い文字で「10」が示され、中島の交代が告げられた。代わって入ったのはコロンビア代表FWルイス・ディアスだった。

 しかし、比較的早い時間帯に中島をベンチに下げたのは、彼自身に原因があったわけではないという。ポルトを率いるセルジオ・コンセイソン監督は、試合のテレビ中継を行っていたポルトガル『Sport TV』のフラッシュインタビューで自身の交代策について言及した。

「中島が守備のプロセスでリカバリーに動くことが難しくなっていると感じた。彼が悪いわけではなく、私のやりたいことを理解している選手たちの特性を考えて、オターヴィオを中に入れ、マレガを右サイドへ移し、ルイス・ディアスを左サイドの配置した。我々は素晴らしいクオリティを持ったスポルティング戦の勝者だ」

 中島の交代にともない、右サイドMFだったオターヴィオが背番号10の日本代表が担っていたトップ下へ。左サイドMFだったムサ・マレガは逆サイドへ、そしてルイス・ディアスは最も得意とする左サイドに入った。

 その後、ポルトは73分にコーナーキックからFWチキーニョ・ソアレスがヘディングシュートを突き刺して勝ち越しゴールを奪い、アウェイのスポルティング戦で11年ぶりの勝利を手にしている。首位ベンフィカとの勝ち点差も「4」でキープし、優勝戦線に生き残った。

 チーム全体のビルドアップがうまくいかない状況で広範囲に顔を出していた中島は、攻守にわたって貢献できることを証明。決して指揮官からの信頼が失われたわけではなく、戦術的な交代だったことも明らかとなっている。

【了】

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