現地時間5日に、イングランド・FAカップ3回戦のリバプール対エバートン戦が開催される。この“マージーサイドダービー”で歴代最高と言える実績を残しているのが、リバプールのレジェンドであるイアン・ラッシュ氏だ。

　ウェールズ代表FWだったラッシュ氏は1980年にリバプールに加入。ユベントスに移籍した1年間を挟みつつ、1996年までの15シーズンをリバプールで過ごし、クラブ歴代最多の公式戦346ゴールを挙げた。

　その実績は同じ街のライバルクラブであるエバートンとの対戦でもトップクラス。計36回のダービーマッチに出場し、両チームを通して最多の通算25ゴールを記録している。

　特に歴史に残る一戦となったのは1982年11月6日にエバートンのホームで行われたリーグ戦の試合。ラッシュ氏はこの試合で実に4得点を叩き込み、リバプールを5-0の大勝に導いた。

　この試合でラッシュ氏が記録したハットトリックはマージーサイドダービーで1935年以来47年ぶりであり、戦後では初だった。また1試合4得点はこのカードの最多タイ記録、5-0というスコアもアウェイ側チームの勝利としては現在に至るまで最多得点差記録となっている。

　5日の試合では、リバプールに加入した日本代表MF南野拓実がデビューを飾ることが見込まれる。レジェンドに続く活躍の第一歩を踏み出すことができるだろうか。