リバプールの南野拓実【写真:Getty Images】
1月の移籍市場でリバプールに加入した日本代表MF南野拓実は、現地時間5日に行われるFAカップ3回戦のエバートン戦でデビューを飾ることが見込まれる。この試合で、オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクのデビュー戦を“再現”することも期待されている。
南野はオーストリア1部のザルツブルクからリバプールへ完全移籍。2日に行われたプレミアリーグのシェフィールド・ユナイテッド戦では登録規定によりまだ出場できなかったが、エバートン戦から出場が可能となる。
世界最高のセンターバックと評されるファン・ダイクがリバプールでデビューを飾ったのも、全く同じ状況だった。2年前の2018年1月にサウサンプトンから移籍したファン・ダイクは、日付も対戦カードも全く同じ、1月5日に行われたFA杯カップ3回戦のエバートン戦で初出場を果たした。
しかもファン・ダイクは、DFの選手ながらもこの試合で決勝ゴールまで記録。新天地で最高のスタートを切ると、そのまま不動のレギュラーに定着し、2018/19シーズンにはバロンドール受賞にもあと一歩に迫るまでの活躍をみせた。
南野が同様の形でデビューを飾ることができれば、今後の活躍に向けて非常に幸先の良いスタートとなるのは間違いない。ユルゲン・クロップ監督も「ほぼ同じ状況だと思う」とコメントし、「(ファン・ダイクは)負傷でしばらくプレーしていなかったが、当日の朝に(起用を)決めた。良い決断だったね」と振り返っている。
英紙『デイリー・メール』は、「クロップのチームに選手が慣れるには時間がかかるのが普通」であり、ファン・ダイクは例外だったと述べている。南野については「今季中は端役になるかもしれない」と、すぐに活躍をみせることは難しい可能性を予想しながらも、「クロップが成功を持続させていく上では重要になり得る」と長期的視点での期待を示している。
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