ウエスカの岡崎慎司【写真:ムツ・カワモリ】
スペイン2部のウエスカに所属するFW岡崎慎司は、初挑戦となったリーグでのシーズン前半戦を戦い終えた。スペイン紙『アス』は28日付記事で、ここまでの岡崎の働きぶりを高く評価している。
岡崎は今年夏に同じスペイン2部のマラガに加入したが、クラブの抱える経営問題のため試合に出場することなく退団。改めて加入したウエスカで、これまでにセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)18試合に出場して4ゴールを記録している。
だが、ゴールネットを揺らしながらもVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による判定でノーゴールとされたことはすでに6回もあった。「常にオフサイドラインぎりぎりでプレーしているが、VARはそういう選手に1cmも許してくれない」と『アス』は岡崎のプレースタイルとの関連を指摘しつつ、VAR判定がなければすでに二桁の10得点を決めていたことになると述べている。
いずれにしても、岡崎はウエスカの1部昇格に向けた戦いに十分な貢献をしてきたと評されている。「最初の4ヶ月でファンの心を掴むことができた」「VARの件を除けば全てポジティブ。チームにも完全に馴染み、ファンにとって完全にアイドル的存在」と同紙は日本人FWを称えた。
岡崎の良さをさらに引き出すためには、前線でパートナーとなる「9番」が必要だとの見方も示されている。クラブは冬の移籍市場での補強に向けた動きも見せているという。
ウエスカは年内最終戦となった22日の試合でMF香川真司の所属するレアル・サラゴサとのダービーマッチを戦い、岡崎の先制点などで2-1の勝利。自動昇格圏の2位と1ポイント差で3位に位置している。年明け後の初戦は1月4日に8位のエルチェとアウェイで対戦する。
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