バルセロナのアルトゥーロ・ビダル【写真:Getty Images】
バルセロナに所属するチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルは、支払われるべきボーナスが支払われていないとしてクラブを訴えたようだ。スペイン『マルカ』など複数メディアが伝えている。
2018年にバルサに加入したビダルは、契約により設定された条件を達成したボーナスとして、これまでに170万ユーロ(約2億800万円)を受け取っているという。だがビダル側は本来410万ユーロ(約5億200万円)が支払われるべきだと主張し、差額の240万ユーロ(約2億9400万円)の支払いを求めているとのことだ。
双方の意見が食い違っているのは、バルサでの試合の60%に出場した場合に支払われると定められたボーナス。ビダル側はこの条件が達成されたと考えているが、バルサ側は規定の時間数に達していなかったため条件は達成されていないと主張しているようだ。
スペインメディアによればクラブはビダルから訴えられたという事実を認めているとのこと。ビダルは「僕ではなく代理人や弁護士が担当していること」とコメントしつつ、「そのお金が支払われていないのであれば不当なことだと思う」と述べている。
この一件によりクラブとの関係が悪化すれば、ビダルは他クラブへの移籍に近づくことになるかもしれない。今季リーガエスパニョーラで18試合中14試合に出場しているとはいえ、先発出場が4回しかないビダルは、出場時間への不満から移籍を望んでいるという。
特にインテルが獲得に向けて熱心な動きをみせているようで、伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はすでにインテルとの間で合意に達したとも伝えている。だがバルサのエルネスト・バルベルデ監督は交代出場が多くともビダルの貢献度を高く評価しており、放出には消極的との見方もある。
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