リバプールとは?
世界でも屈指のビッグクラブであるリバプール【写真:Getty Images】
リバプールFCは、イングランド北西部マージ―サイド州の中心都市であるリバプールを本拠地とするクラブだ。創立は1892年と長い歴史を誇っており、「レッズ」の愛称で多くのサッカーファンから人気を集めている。
スタジアムはアンフィールドを使用する。同スタジアムは当初、こちらもリバプールを本拠とするエバートンのホームスタジアムとして建設されたのだが、1892年にクラブのフロント陣の内紛によりエバートンがアンフィールドからグディソン・パークへとホーム・スタジアムを移行。それにより、アンフィールドをホームスタジアムとするリバプールFCが新たに設立されたのである。
そんなリバプールの聖地でもあるアンフィールドは、最大収容人数5万3394人を誇る。選手入場直前と試合終了直前にはサポーターによる「You’ll Never Walk Alone」の大合唱が定番となっており、真っ赤に染まったスタジアムのボルテージも一気に上がる。そのサポーターによる歌声はスタジアム内に大きく響き渡り、その迫力はあのチャンピオンズリーグ・アンセムもかき消されるほどだ。チームの単純な実力とはまた別に、このスタジアムの存在がリバプールというクラブをまた一つ強くしているといっても過言ではない。
そのリバプールはフットボールリーグ(現在のプレミアリーグ)を18回、チャンピオンズリーグ(UEFAチャンピオンズカップ時代を含む)を6回も制している。2004/05シーズンのCL決勝・ミランとの一戦は、0-3から3-3に持ち込み、PK戦で勝利を収めるなど大逆転で優勝。この伝説の一戦は「イスタンブールの奇跡」として今なお多くのサッカーファンの記憶に残り続けている。
と、これまで数多くのタイトルを獲得してきたリバプールだが、実は現在の「プレミアリーグ」が設立されて以降、同リーグで優勝を果たしたことはない。昨季はわずか1敗しか喫していないが、マンチェスター・シティに一歩及ばず2位でシーズンを終えていた。ただ、今季もリバプールは好調を維持しており、現時点でプレミアリーグ首位に立つ。悲願のプレミアリーグ初制覇の可能性は高いと言える。
そんなリバプールにはかつてイアン・ラッシュやスティーブン・ジェラード、マイケル・オーウェンといった数多くの名手が在籍していた。今回、南野はリバプールにおける初の日本人選手ということになった。日本にとって歴史的な移籍になったと言えるだろう。
かつて、そして今も常にサッカー界のトップを走り続けているリバプール。では、現在はどのような選手が在籍しているのか。ここからは南野の新たな仲間となる選手を、基本スタメンから11人紹介していきたい。