横山久美【写真:Getty Images】
なでしこリーグ1部のAC長野パルセイロ・レディースは19日、日本女子代表(なでしこジャパン)FW横山久美がアメリカ1部NWSLのワシントン・スピリッツに完全移籍することを発表した。クラブの公式サイトで発表されている。
長野は今季のなでしこリーグで9位に入り、2部との入れ替え戦にまわった。入れ替え戦ではセレッソ大阪堺レディースにアウェイゴールの差で敗れ、来季の2部降格が決定した。また、今月6日には横山の恩師である本田美登里監督の退任が決定した。監督交代のこのタイミングで、長野のエース横山が退団となった。
横山は2014年から長野に加入し、2017年にドイツ1部のフランクフルトに期限付き移籍。その後期限付き移籍期間終了となり、1年で長野に復帰となった。横山はなでしこジャパンにも選出されていて、2018年のAFC女子アジアカップでなでしこジャパンの優勝に貢献。今年行われた2019 FIFA女子ワールドカップのメンバーに選出された。だが、国内組で臨んだEAFF E-1サッカー選手権のメンバーからは外れていた。
横山は長野のクラブ公式サイトで「勝ちたい!!誰しもがそう思うのが普通です。ただ、勝つために何をしなければならないのか、そこを追求していくことが自分を含めて選手1人1人が甘かったことが、今年の成績になってしまったと思います。パルセイロ・レディースは、まだまだ発展途上のチームです。若い選手が多い中、今年はチームとしても、個人としても、たくさんの経験をさせていただきました。悔しかったり、試合に勝つことがどれだけ嬉しいのか、この経験を糧に、そして長野のために、これからがんばっていってもらいたいと思います」とコメントしている。
横山は2度目の海外挑戦でさらなる飛躍を誓う。
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