南野拓実【写真:Getty Images】
オーストリア1部のレッドブル・ザルツブルクに所属する日本代表FW南野拓実は、イングランドのリバプールへの移籍が決定に近づいているとみられる。英国などの複数メディアが取引完了に向けた動きを盛んに伝えている。
ここ数日リバプールへの移籍が大きな噂となっていた南野。現地時間18日には、移籍に向けてメディカルチェックを受けるためリバプールの練習場に入った模様だと英国で一斉に報じられた。
英紙『デイリー・メール』によれば、リバプールと南野との契約期間は4年半となることが見込まれるという。正式には冬の移籍市場が開く1月1日付でリバプールの選手となることが見込まれる。
今季のチャンピオンズリーグでリバプールと対戦した際に好プレーを見せ、そこから移籍の可能性が噂され始めた南野。だがリバプールは2年前から同選手を追いかけていたとも伝えられている。ザルツブルクとは6週間前頃から非公式な話し合いをスタートさせていたとのことだ。他にはマンチェスター・ユナイテッドやミラン、ボルシア・メンヒェングラッドバッハなども南野に関心を示していたという。
リバプールが南野を獲得するために支払う金額は、ザルツブルクとの契約解除金として設定された725万ポンド(約10億5000万円)だと報じられている。移籍金が大きく高騰した欧州サッカー界では非常にリーズナブルな金額であり、リバプールにとっては「ローリスクハイリターン」な取引だとの見方が強い。
リバプールやユルゲン・クロップ監督は、南野の実際の市場価値をその契約解除金の「3倍」だと評価していると複数メディアが述べている。『ミラー』では実際の市場価値を2500万~3000万ポンド(約35億8000万~約43億円)とも伝えている。
順調に移籍が完了した場合、南野のデビュー戦は来年1月5日に行われるFAカップ3回戦のエバートン戦となることが見込まれている。いきなり“マージーサイドダービー”の大一番で新天地デビューを飾ることになるかもしれない。
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