日本代表のDF渡辺剛【写真:Getty Images】
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日本代表は16日、EAFF E-1サッカー選手権2019決勝大会の最終戦・韓国代表戦に向けて練習を行った。
2年前の前回大会も最終戦が日韓戦となったが、日本代表は1-4で惨敗を喫し優勝を逃した。18日の一戦は絶対に負けられない隣国とのライバル対決だ。
韓国代表にはJリーグにゆかりのある選手も数多く選出されている。14日の香港代表戦で日本代表デビューを飾ったDF渡辺剛は、FC東京でともにプレーするFWナ・サンホとのマッチアップを心待ちにしている。
「得点シーンだったりとか、昨日の試合も見て、サンホが活躍してるところを見ていたので、頑張っているなって」
ナ・サンホは今大会ここまで2試合連続で先発出場し、初戦の香港代表戦で1ゴールを挙げている。渡辺は「万能な選手ですし、サンホが試合に出ていて、それ以外にも実力のある選手が多いと思うので、油断はできない」と気を引き締め、「マッチアップしたら怖い選手。自分が一番(特徴を)わかっていると思うので、そこは出たらしっかり止めたい」とチームメイトに宣戦布告した。
初のA代表選出となった渡辺は、合宿のトレーニングや試合出場を通して自信を深めている。森保一監督からも3バックにおける攻撃での貢献の仕方など多くのアドバイスを受け、「守備面でも攻撃面でも自分がやれないとは思っていないですし、やっていて自分の特徴が出せれば(A代表でも)生きていけると思っている。そういうことは(A代表に)選んでもらって経験しないとわからない部分だったので、知れた部分をこれから先の五輪などにつなげていければいい」と、手応えを今後の成長につなげていくつもりだ。
「ここ最近、日韓戦は勝てていないと思うので、こういう試合でもしっかりまず勝ちにこだわりたいというのと、肉弾戦じゃないですけど、国と国の誇りをかけた戦いになると思うので、そこは絶対に負けちゃいけない。そういうところで自分の良さも出てくると思うので、チャンスで自分の力を発揮できれば貢献できるんじゃないか」
得失点差では日本代表が韓国代表を上回っているため、18日の試合は引き分けでも優勝が決まる。それでも「日韓戦は昔から大事な試合なので、まず勝って優勝を決めたい」と意気込む渡辺。タイトルをかけてお互いのプライドがぶつかりあう舞台を経験することで、成長はさらに加速していくはずだ。
(取材:元川悦子【釜山】、文・構成:編集部)
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