日本代表のMF相馬勇紀【写真:Getty Images】
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【日本 5-0 香港 EAFF E-1サッカー選手権第2戦】
EAFF E-1サッカー選手権2019決勝大会の第2戦が14日に行われ、日本代表は香港代表と対戦して5-0の大勝を収めた。
右ウィングバックとして先発出場したMF相馬勇紀は、切れ味鋭いドリブル突破とクロスでサイドを制圧した。しかし、得点には結びつかず。試合後には「アシストや得点がついてないところが世界の選手と僕の今の差だと思うので、クロスでは6回上げたら6回点が入るくらいの、全て点で合わせる(精度)のをさらに高めていきたいです」と厳しい自己評価を口にした。
早稲田大学在学中の昨季から名古屋グランパスの特別指定選手としてJリーグで異彩を放ち、卒業とともに今季から名古屋に正式加入した相馬。夏には鹿島アントラーズへ期限付き移籍したものの、そこではリーグ戦5試合の出場にとどまっていた。
代表では6月のトゥーロン国際大会でU-22日本代表に初招集されたが、その後は負傷などの影響もあって遠ざかり、青いユニフォームをまとうのは久しぶり。それがE-1サッカー選手権でのA代表初招集だった。
「怪我をしていて、なかなか鹿島でもプレーできていなかったんですけど、思いとイメージだけはしっかり持ちながらリハビリして。(A代表に)呼ばれた時は『何で呼ばれているんだ』みたいに思われたかもしれないですけど、プレーで応えるのが選手だと思う」
だからこそ、得点やアシストという形で自身の存在価値を証明したかった。「自分がワールドカップで世界のトップ選手と対戦しても、ドリブルで抜いたり、クロスでアシストしたり、得点を決めたり、対人で抜かれないとか、レベルを上げてかないと。そこが一番大切だと思っていつもプレーはしています」と相馬は語る。
「最後に韓国戦が残っているので、大会なので優勝しないと意味ない。優勝して帰りたいです」
18日の日韓戦では好調を維持したまま、勝利につながる結果を残せるか。「誰が見ても呼ばなきゃダメだと見られるくらいの実力をつけたい」と覚悟を決めた韋駄天アタッカーは、恐れを抱くことなく挑戦を続ける。
(取材:元川悦子【釜山】、文・構成:編集部)
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