日本代表デビュー戦でハットトリックを達成したFW小川航基【写真:Getty Images】
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【日本 5-0 香港 EAFF E-1サッカー選手権第2戦】
EAFF E-1サッカー選手権2019決勝大会の第2戦が14日に行われ、日本代表は香港代表と対戦して5-0の大勝を収めた。
この試合で日本代表デビューを飾ったFW小川航基は、3ゴールを挙げてハットトリックを達成。2010年1月にFW平山相太が記録して以来、日本代表史上3人目のデビュー戦ハットトリックとなった。
だが、偉大な記録を打ち立てた小川は「入る時は入る、入らない時は入らないというのは、こういうことなんだなと分かりましたけど、相手が相手というのもありましたし、特に感情移入することなく次の試合に向けて準備したいと思います」と冷静だった。
最初のゴールは26分、ペナルティエリア手前でFW田川亨介からパスを受けた小川は反転して素早く右足を振り抜いた。「受けてターンしてニアに決めるのは僕が結構得意としている形で、その形があの時間帯で出たので、波に乗れた」と小川は振り返る。
これまで東京五輪世代のエース格として期待されてきたストライカーだが、他の選手の台頭もあって絶対的な存在ではなくなっていた。「代表活動でも得点が取れていない、FWが得点を取れていない時間帯が続きましたし、チームが勝っていても僕が点を取れていないっていう試合が続いたので、ちょっと不甲斐ない自分がいて、その中での得点というのは正直ホッとしました」と、小川は素直な気持ちも吐露する。
「この試合を『あの試合からだったよね』と言われるように、これからもっともっと得点を取っていければなと思っています」
小川は「まだまだ得点を取れたシーンはたくさんあった」とハットトリックにも満足していない。日本代表としてのキャリアを積み重ねていくためには、やはりゴールを決め続けることが何よりも重要だ。
18日にはE-1サッカー選手権最終戦にして最大の山場、日韓戦も控えている。「誰もが注目しますし、僕たちもその試合が一番大事になってくるのはわかっています。日本と韓国ということで絶対に負けてはいけないですし、負けないように最高の準備をしていきたい」と、次世代のエースは気を引き締めていた。
(取材:元川悦子【釜山】、文・構成:編集部)
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