日本代表の森保一監督【写真:Getty Images】
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【日本 5-0 香港 EAFF E-1サッカー選手権第2戦】
EAFF E-1サッカー選手権2019決勝大会の第2戦が14日に行われ、日本代表は香港代表と対戦して5-0の大勝を収めた。
初戦の中国代表戦からスタメンを全員入れ替えた森保一監督は、東京五輪世代の若手選手を多数起用した。その結果、FW小川航基が日本代表デビュー戦でハットトリックを達成し、FW田川亨介とMF菅大輝も初ゴール。さらにMF相馬勇紀やMF田中碧も躍動し、ディフェンスではDF渡辺剛、DF田中駿汰、DF古賀太陽、GK大迫敬介も安定感あるプレーを披露した。
こうした東京五輪世代の活躍ぶりに、森保監督は「相手と力の差がある中での勝利ではありましたが、選手がチャレンジ精神を持って、実行してくれたのが良かったと思います」と手応えを語っている。また「ディフェンスライン、中盤、前線、攻守にわたって、お互いをサポートしたのが結果につながった」とチーム全体の組織としてのパフォーマンスにも満足しているようだった。
試合後の記者会見では選手個々のパフォーマンスにも言及した。「小川と田川は前線の選手として、得点する部分にこだわってほしいと思っていましたし、チームとしても得点に絡むことを求めていました」と、森保監督は要求通りの働きに賛辞を送っている。
ただ、経験の浅い若手選手がのびのびとプレーできたのは、「力の差がある」香港が相手だったからという要因もあった。「クオリティはさらに上げていかないといけない」と森保監督は語っており、次なる戦いに向けて気を引き締めている。
18日に予定されている日韓戦は、E-1サッカー選手権優勝をかけた大一番であり宿命のライバル対決でもある。韓国代表はもともと海外組が少なく、本来の「A代表」と呼べるチームに最も近い構成で臨んできている。
森保監督も「選手たちには一戦一戦勝利を目指して戦うと伝えていますし、韓国戦も最高の準備をして勝利を目指していきたい」と述べ、日韓戦必勝を誓った。3大会ぶりの東アジアNo.1に向けて、次が本当の意味で東京五輪世代とJリーグ所属選手たちの真価が問われる一戦となる。
(取材:植田路生【釜山】、文・構成:編集部)
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