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仲川輝人は「3人目の動き出し」で違いを作る。小川航基&田川亨介とトリオ結成へ【E-1サッカー選手権】

text by 編集部 photo by Getty Images

仲川輝人
日本代表デビューが濃厚になったFW仲川輝人【写真:Getty Images】

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 日本代表は13日、翌日に控えたEAFF E-1サッカー選手権2019決勝大会の香港代表戦に向けて練習を行った。

 森保一監督は10日に行われた初戦の中国代表戦から先発メンバーを大きく入れ替える考えを示している。3-4-2-1の布陣での戦いを継続することも濃厚で、前線には1トップとしてFW小川航基、2シャドーにFW仲川輝人とFW田川亨介が起用されると見られている。

 横浜F・マリノスのJ1優勝に大きく貢献し、今季のJリーグMVPも受賞して香港戦で日本代表デビューが濃厚な仲川は、「うまく相手のギャップにポジションを取って、それから3人目の動き出しを意識しながらやってみたいなと思いますし、ギャップに立っていてワイドにボールが入った時に自分がもう1個前のスペースに走り込んでアタッキングサードに入れれば、そこからは(マリノスでの)自分のポジションに近いようなプレーはできると思う」と語った。

 仲川はマリノスで主に4-3-3の右ウィングとしてプレーし、今季のリーグ戦で15得点9アシストを挙げた。逆サイドからのクロスに対しニアサイドへ飛び込む、自ら仕掛けて左足を振るなど多彩な得点パターンを持つ一方で、ドリブルやパスによる味方を生かしたチャンスメイクにも長けている。

 日本代表の3-4-2-1では、より内側で味方選手と近い距離でプレーが求められ、コンビネーションの質も変わってくる。27歳のJリーグMVPは、練習から森保ジャパンでの動き方を習得しつつ、小川や田川のストライカーとしての能力をどう生かしていけるかも考えている。

「自分も(小川)航基を見るようにしていますし、スルーパスだったりで良さを出そうと思っているので、お互いにいい関係で、ポジショニングがいい感覚でできれば、航基に当てたボールに自分がいいサポートをする。そこからまた航基が動き出してスルーパスを出せれば、結構いいバリエーションやパターンはできると思う」

「間で受けてうまく前へ行けるように、周りを見ながら前を向けるようにしたい。そこで前を向いた時に航基の動きだったり、もう1つ奥のシャドーの田川の動きだったりを見ながら選択したいですけど、ちょっとタイミング合わなかったら、自分でもペナルティエリアに近いところで(パスを)受けられると思う。なかなかうまく崩すのも難しいと思うので、シュートで終わるようにしたいし、ミドルシュートとかも入れて相手がちょっと(前に)出てきたところでワンツーとかも使えれば、というイメージです」

 中盤ではMF大島僚太とMF田中碧の川崎フロンターレコンビが先発出場すると予想され、良質なパサーが前線のアタッカー陣を支える。彼らのサポートも受けつつ、仲川が賢く立ち回れば若いストライカーたちはゴール前で存分に力を発揮できるだろう。

「しっかり明日勝って、(18日の)日韓戦につなげることも大事だし、明日で自分が出て結果出していかないと自分自身の日韓戦もあんまりよくないというか…ステップアップというか、いい弾みで日韓戦を迎えたい。

結果を出しつつ、チームとして勝っていければいいと思うし、まあ楽しみですね、本当に。(マリノスとは)ポジションも違うので、新たな自分の成長もそうだし、開拓といいますか、いろいろなバリエーションを持った選手になれればいいかなと思っています」

 単にゴールを意識するだけでなく、チームにとって最善のポジショニングやプレー判断を常に考えている仲川。日本代表で生き残っていくため、エゴを出すことなくチームプレーに徹しながら、勝利という結果を出すため愚直に走り続ける。

(取材:元川悦子【釜山】、文・構成:編集部)

【了】

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