JリーグMVPを獲得し日本代表初招集となったFW仲川輝人【写真:Getty Images】
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日本代表は12日、EAFF E-1サッカー選手権2019決勝大会の香港代表戦に向けた練習を行った。
J1リーグ最終節から中2日で迎えた10日の中国代表戦では出番のなかったFW仲川輝人だが、「自分も出たい気持ちもありましたけど、コンディションの調整という意味ではいい形で次の試合を迎えられるんじゃないか」と14日の香港代表に照準を合わせて準備を整えている。
今季はJ1リーグ戦で15得点を挙げて横浜F・マリノスの優勝に大きく貢献し、Jリーグの年間MVPと得点王を受賞した。名実ともに国内では最高の選手として迎える大会で爪痕を残し、ずっと「入りたい」と公言してきた日本代表定着へのきっかけを掴みたいところだ。
そのためにも香港代表戦でチャンスを得て、アピールすることが不可欠。森保一監督が3バックを採用した場合、仲川は3-4-2-1の2シャドーで起用されると見られ「(中国戦は)自分が入るであろうポジションの選手のことはどういった動きをしてるのかとか、監督からの要求とかもベンチですぐ聞こえたので、そこを意識しながら試合は見ていました」と活躍のイメージを膨らませている。
「しっかり間、間で、DFとボランチの間とかシャドーで一番いいポジション、相手からすると誰がつくのか中途半端なポジションをうまく取りながら、攻撃に絡んでいければいいかなと思う」
マリノスで高く評価された独力で打開する能力と、味方を生かすプレーの両立は日本代表でも可能なはず。そのためにも重要なのは、日頃から意識しているポジショニングだ。念願叶って手にしたチャンスで、右足でも左足でもゴールを奪え、圧倒的な突破力を備える27歳の大爆発に期待が高まる。
(取材:元川悦子【釜山】、文・構成:編集部)
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