日本代表のDF畠中槙之輔【写真:Getty Images】
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日本代表は12日、EAFF E-1サッカー選手権2019決勝大会の香港代表戦に向けた練習を行った。
中国代表に2-1で勝利した初戦から2日経ったが、DF畠中槙之輔はまだ疲労を感じているという。だが、「こういう大会にはつきものなんで、そんなに深くは考えてはない」と14日に迫った次の試合に向けて頭も体も切り替えている。やはり短期決戦の中で疲労は言い訳にならず、打ち克っていかなければならないものだ。
香港代表は11日に韓国代表と対戦して0-2で敗れた。日本代表としてはどうしても18日の日韓戦を意識してしまうのか、畠中には韓国代表で気になった選手たちがいた。北海道コンサドーレ札幌のGKク・ソンユンやFC東京に所属するFWナ・サンホといったJリーグで対戦経験のある面々は注目したようだ。
そして何よりも、横浜F・マリノスで昨季チームメイトだったMFユン・イルロクのことを「一緒にちょっとやっていたので見ていました」で語る。そのうえで「危ない選手ですね」と警戒する。
昨季、FCソウルからマリノスに加入したユン・イルロクは序盤戦こそ主力としてプレーしていたものの、徐々に出番を失って後半戦はほとんど出場機会を得られなかった。だが、今季は済州ユナイテッドに期限付き移籍して母国のKリーグで完全復活。リーグ戦30試合に出場して10ゴール3アシストと目覚ましい活躍を見せた。
畠中は経験豊富な選手が揃う韓国代表の武器をサイド攻撃と認識し、「クロスとかも多くなるだろうし、そこはこの間の反省を含めてしっかりやらないといけない」と気を引き締める。中国戦の最終盤、自身がマークにつききれず「完全に僕」と責任を感じたクロスからの失点が、彼の脳裏に焼きついているに違いない。
まずは14日の香港代表戦で「3バックなのか4バックなのかでスライドの仕方とか、誰がボールに行くかとかは変わってくるんですけど、しっかりまずはボールに行く人を決めて、周りがついてスライドしてっていうのが大事」と考える守備の改善を見せて確実に勝ち点3を確保できるか。
その後に控える宿命のライバル、韓国代表との大一番へ万全の状態で臨みたいところだ。
(取材:元川悦子【釜山】、文・構成:編集部)
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