日本代表デビューを飾ったDF橋岡大樹【写真:Getty Images】
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【日本 2-1 中国 E-1サッカー選手権第1節】
日本代表は10日、EAFF E-1サッカー選手権2019決勝大会の初戦で中国代表に2-1の勝利を収めた。
右ウィングバックで先発出場したDF橋岡大樹は、日本代表デビュー。「率直に勝ててよかったなというのと、楽しかったなというのはあります」と20歳で経験した初キャップを振り返った。
東京五輪世代の代表で共にプレーした選手たちも多くいたが、普段は対戦相手として向き合っているだけで初めて一緒にプレーする選手もいた。本来ならば数日間トレーニングを詰めるところ、今回はJ1リーグ最終節から中2日という日程で、ほとんどチーム練習もできず。
こうした若手にとっては難しい条件が揃っていながら、橋岡は年上の選手たちとの連係も「みんな能力が高いのでそこはすぐできた」と手応えを感じている。
「試合前も話し合っていたし、試合の中でもどんどん、ハマっていない部分があったら、次にこうして、こうしてと、どんどん試しながらやっていたので、選手同士ではいいコミュニケーションが取れていたのかなと思います」
中国戦は相手との噛み合わせもあって、左サイドの攻撃がメインとなり、右サイドはあまり目立たなかった。「(中国の)守備的にもなかなか右サイドでボールが回っていなかった」前半は、「(パスを)もらっても前が詰まっている状況だった」が、「後半は結構前も空いていたので、1つ飛ばしで前線の選手に入れたりできた」と橋岡は日本代表デビューで確かな収穫を得ている。
後半、最初から全力を出しきるプレースタイルで日本代表という普段以上に強度の高い環境に飛び込んだからか、足をつってしまったのは課題かもしれない。それでも前半に相手選手の“殺人カンフーキック”を首元に食らいながら、その影響を感じさせない落ち着いたプレーを見せていた。
「ガムシャラにやっていく中で、ちょっと走りすぎて足がつってしまうというのはあるので。それがもうちょっと余裕が出てきたときに、ポジショニングももっとよければ、走る距離も少ないけどいいところに顔が出せる。そういうのはもっとやっていきたい」
日本代表デビューで明確な成果と課題を見つけることができた。世代別代表ではセンターバックとしてプレーしてきたタフガイは、浦和レッズやA代表ではウィングバックに。森保一監督が志向する「3バックと4バックを状況に応じて使い分けられる」チームにはうってつけの人材だけに、さらなる飛躍を期待したいところだ。
(取材:元川悦子【釜山】、文・構成:編集部)
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