韓国代表を率いるパウロ・ベント監督【写真:Getty Images】
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【EAFF E-1サッカー選手権】
2年に一度の東アジアの頂点を争う大会、EAFF E-1サッカー選手権2019決勝大会が10日に韓国・釜山で開幕する。
9日には出場全チームの監督が公式記者会見に登壇して意気込みを述べた。前回王者の韓国代表を率いるパウロ・ベント監督は「韓国にとっては難しい大会になる。ベストを尽くして、対戦相手をリスペクトし、最後まで戦い抜きたい」と3連覇に向けて気を引き締めていた。
E-1サッカー選手権は国際Aマッチウィークの開催ではないため、代表チームに選手の拘束権がない。日本代表も主力クラスの欧州組を招集できず、それは韓国代表にとっても同様だ。
パウロ・ベント監督も国内組の選手に加え、Jリーグや中国リーグ所属の選手、さらにはシーズンが終わっている北米メジャーリーグサッカー(MLS)でプレーする選手を集めてチームを作っている。もちろん日本のサッカーファンに馴染みの深い名前も多い。
「最も重要なことは全ての大会、全ての試合で組織として選手たちが戦うこと。この大会は準備の時間がほとんどないが、1戦目からチームとして戦うしかない。トレーニングの時間はないが、いい組織で1つひとつ改善していき、結果を出したい」
韓国代表は11日に香港代表と対戦したあと、15日に中国代表と刃を交え、18日の最終戦で日本代表と激突する。記者会見ではもちろん日韓戦についての質問も飛んだ。
しかし、パウロ・ベント監督はひらりとかわし、「全ての大会でベストな結果を手にしたいと思っている。全ての相手チームもそうだと思う。この大会は短期決戦だが、チャンスがある。我々のプレーを改善して、全ての試合でベストな結果を残し、内容をよくしながらいいチームを作り、可能な限りの成績を残したい」と述べるにとどめた。
とはいえホーム開催の今大会、韓国代表には3連覇のみならず国民からのプレッシャーもかかるはず。地元でタイトルを日本に渡すまいと、普段以上の意気込みで伝統の日韓戦に挑んでくるはずだ。
(取材:元川悦子【釜山】、文・構成:編集部)
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